【読む】俳句3題  大堀剛  夏井いつき  藺草慶子  宮越賢  中村格

 8日の呑み部で俳句が話題になったのは意外な流れ。そう言えばサルジニヤ君が俳句を始めたというので、メールに付していたことがあったナ、駄句だったけど。趣味である限り下手であろうが関係ないし、趣味こそ生きる根幹だから続けるように伝えたと思うけど、ヘイカにも伝染したそうで何より。2人から大堀剛クン(名前を売るために本名を出しておく)の名が出たので、いつの間にか仲間の間に俳句が流行っているらしいことが判明。大堀クンの句がテレビの「NHK俳句」で第1席として取り上げられたことは以前ブログに記したとおりだけど、2人の情報だと俳句誌にも取り上げられるほど注目されているとのことで、とても喜んでいるヨ。

 その俳句誌も選者はNHKの時と同様、「プレバト」で人気の夏井いつきさんだそうで、大堀クン自身も言うように「合っている」のだろうけど、「合う」選者がいるだけでもスゴイことだヨ。フツーは誰からも評価されないからネ。それにしても、大堀クンには自家にあった俳句関係の本を上げたけど、それほど活躍しているとは驚きだネ。サルジニヤ君からはボクも句作を勧められたけれど、お断りしたヨ。ブログだけでたくさんなのに、俳句まで始めたら句作ではなく「臭く」なるだけだからネ。でも大堀クンを宗匠にして、皆さんの間に句作の会を作って広めたらどうだろう。

 鈴木さとみさんは短歌に熱心だし、学大は短詩型文学に強いところを発揮している印象でイイね。と、記しながら思い出しては申し訳ないほどのものだけど、既に現代の俳人として確立している藺草慶子さんも、学大の博士課程に在籍していたことがあったのだった。先般の『シドクⅡ』の記念会にも来てくれ、1冊買っていたので送ったはずだからと言って代金を返却したヨ。郵便物を整理してなかった模様で、帰ってから探しますと言ったのは笑えたネ。

 

 『シドクⅡ』の厳密な校正をしていただいた学大名誉教授・宮越賢先生も俳句にメチャクチャ詳しい人で、朝日新聞の「朝日俳壇」は全句に目を通しているらしい。というのは、今月最初のメールをいただいた時に、1日の高山れおな選の10句の最後に中村格さんの句が選ばれていると教えてくれた。ちなみにカク先生(通称)も学大名誉教授だヨ。

 門司港は烈風なりき開戦日

という刺さってくる句だったけど、れおな選の第1句は「我老いし三島は老いず憂国忌」(川島隆慶)であることに宮越先生は触れつつ、高山れおなの選のセンスに注目していたので、「朝日俳壇」の読み方まで教えて下さったものだ。憂国忌とは11月25日の三島が割腹自殺した日であり、「開戦日」が12月8日なのは言うまでもあるまい。2つの日付に直接のつながりはないものの、三島の「右翼」的思想と太平洋戦争は通底しているということだネ。

 宮越先生には、俳句にまつわる別の話題があるのだけれど、長くなったので改めて。