賀状とその反応など

松の内も明けたので、今年の賀状を紹介します。

古稀迎え君もコキコキ吾もコキコキ (止さねェ飽きねェ子←与謝野晶子

二刀流イチロ(一六〇)キロ出てセキタニさ〜ん! (オオタニさ〜んにあやかって)

 久しぶりのパロディ、晶子の短歌「ああ皐月(さつき)仏蘭西ふらんす)の野は火の色す 君も雛罌粟(こくりこ)われも雛罌粟」を俳句にもじってみました。大谷翔平が投手として復帰した時にも、大リーグのアナウンサーが「オオタニさ〜ん!」と叫んでくれることを期待してます。
 生涯最後の著書を企画中、出版記念を兼ねて東京・宇都宮で第一回「生前告別式」を計画しています。  


《以下は12月25日の記事》
「ああ皐月(さつき)仏蘭西ふらんす)の野は火の色す 君も雛罌粟(こくりこ)われも雛罌粟」という与謝野晶子の短歌を俳句の韻律に収めたものなんだけど(以前は短歌の韻律そのままにパロディ化しようとして上手く行かなかったことがある)、与謝野晶子という名前までついでにヒネッてみたヨ。
先にフランスに行っていた夫の鉄幹を、後を追った晶子が5月のフランスの風景を歌ったものなのだろネ。
コクリコ(雛罌粟)は「ひなげし」のことだそうだから、夫婦が一面のヒナゲシに取り囲まれている至福感を晶子が歌ったのかな。
火の色が赤だとすれば、モネが妻と子供を小粒の赤い花(ヒナゲシかな?)の中を歩いるところを描いた絵が想起されるネ。
モネの絵には及ばぬながら、ボクのパロディも自信作なので早くお目にかけたいけど、こればっかりは年が明けないとネ。



《付記》
故・越智治雄先生につながる人で、ホロビッツの来日公演の不調・好調だった2通りとも聴いたという大のクラシック・ファンから、「今年のパロディはいつもの切れ味がない」という感想が届いた。
誰でも思いつきそうな「コキコキ」に気を取られて、与謝野晶子を「止さねェ飽きねェ子」と捻った技法のキレを見過ごした例かな。
学芸大の大先輩の名誉教授は、さすがにその技法の差異を見抜いて感心してくれたのは嬉しかったネ。
山田研究室の女子卒業生の賀状には、「先生の年賀状を読んで吹き出してしまったけど、家族には見せられない気がした」と付してあった。
家族写真の賀状には、ちょうどコキコキの年齢の男の子が写っていた、笑うしかない。