【見る・聴く】「ららら・クラシック」  プロコフィエフのピアノ協奏曲第3番  反田恭平

 安倍晋三政権のコロナ対策ではないけれど、放送大学情報では後手後手になってばかりで申し訳ないばかり。久しぶりに音楽情報では、後手にならないように記しておきます。金曜夜のEテレの再放送が、木曜午前中10時25分からあるけれど、明日はぜひ録画してでも見ることをおススメします。

 現在一番注目されている若き実力者・ピアニストの反田恭平が、難曲のプロコフィエフ作曲のコンチェルト3番の解説をしていて、これがレベルも高いながらもすこぶる面白い。ピアノについては全くの無知のボクにも、この曲が難しいのは楽譜を一目見れば分かるけれど、それを実際に音にしていく困難さと弾き方のダイバーシティ(多様性の意の流行語)まで教えてくれる。反田本人は半年後くらいに演奏する機会に備えて練習中だと言っていたけど、とりわけ引きにくい第3楽章をロシアのピアニストの演奏で見せて(聴かせて)くれるのもミモノ。

 ピアノ協奏曲の難曲と言えば、ラフマニノフの第3番だとかつて教えられていたので、プロコフィエフの3番も難曲だというのは初耳だったけれど、楽譜を見ただけでもそれが分かるネ。たぶんラフマニノフの楽譜も似たようなものなのだろうけど、こんな曲を弾きこなす(数は多くないそうだけど)ピアニストは人間とは思えないネ。反田によれば、コンクールの決勝ではこの2曲のどちらかから選ぶことが多いとのこと。技巧ばかりに注目してしまうのは、聴き方としては邪道には違いないながら、技巧面を無視するのも邪道だろうしネ。

 とにかく明日の録画をお忘れなく! スゴイよ。