【見る・読む】ラジオ放送大学「古事記と万葉集」がおススメ  多田一臣  青山昌文

 放送大学の美術番組といえば、稲賀繁美さんの飛び抜けた能力が発揮された番組の再放送について記したばかりだけど、稲賀さんと正反対の愚物・青山某のオペラとミュージカルの講義の無内容さを非難した舞台芸術の番組の再放送も終ったネ。現在続いている放送大学の番組ではラジオの「古事記万葉集」の再放送がおススメだけど、今回は夜の11時15分からだから聴きやすい時間帯だネ。以前の再放送の時も勧めたけど、ボクが古代文学については一段と無知なせいかとても勉強になって面白い。朗読は専門のアナウンサーに任せるという配慮を示しつつ、自信があるからこその諸説を紹介しながらの講義は信頼できる。実力者・多田一臣さんの面目躍如だし、青山昌文のように「実に素晴らしい」など数種類の言葉を何度もくり返す聞き苦しさ(脳に障害でもあるのか?)・単調さと比べるまでもなく、多田さんの講義は明快かつ名調子でとても聴きやすい。

 『シドクⅡ』を出した余裕で、今回(5年前らしい収録をくり返し再放送している)は講義の刺激を受けて「古事記」や「日本書紀」の該当箇所その他も読んでいるヨ。