【聴く】アシュケナージはの指揮は糞!

 音楽の話題が途切れているので、今まで1度ならず記してきたアシュケナージの指揮を取り上げた記事を紹介します。

 これも古新聞(2005・1・27)の切り抜きを見つけて笑ったのだけど、信頼できる音楽評論家・長木誠司さんが音楽時評でアシュケナージが、「意表をついた」N響音楽監督就任直後の演奏についてキツい言葉を並べている。記事を読んで前任者がN響最大の功労者の1人だったデゥトワだったことも想起させられ、あまりの落差に改めてN響メンバーや定期のファンに同情禁じ得なかった。

 指揮ではステキなコバケン(小林研一郎)が作曲したという「パッサカリア」(バッハが多用した形式で、ブラームス交響曲第4番の第4楽章もこの形式)など、長木さんに言わせればアシュケナージ以外では考えられない選曲だとしながら、長木さんは曲自体とアシュケナージの演奏をもろともにボロクソにケチを付けていた。ふだんは大人しい長木さんの思い切ったもの言いに拍手!

 2曲目の武満徹の「ウオーター・ドリーミング」では、ピアノ・ソロを担当したアシュケナージがピアノ・ソロの時のような「音色への配慮」が欠けていて、オケの「楽器法の巧み」を発揮させることができぬまま曲の「ポイントもはずしている」と指摘。

 3曲目はシュトラウスツァラトゥストラは、「打点のはっきりしない指揮ぶり」の「骨のない」スタイルなので、これで「どんな曲も振られては、オーケストラ団員自身、音楽の『深み』に到達する前に、演奏行為そのものに飽いてしまうのでは?」と、このコンビに「不安」を突きつけていて気持イイ。

 

 ここまで言われても音楽監督を辞することなく厚顔にも居座り続けたのは、アシュケナージのズウズウシさのみならず、音楽監督選びに大失敗したN響執行部と、団員の弱腰のお蔭なんだろネ。その後は定期ファンの数が激減したのかどうかは知らないけど、ボクのようにテレビのN響特集を聴かなくなったファンは確実に増えたと思うナ。ピアニスト・アシュケナージは実演も聴いたけどカッコ良いものの、指揮者としては汚物でしかないレベルの糞の域を出ないまま今日に至るというところか。まだこの糞かき棒を振り回しているのかな?