【状況への失言】松本人志の陰に百田尚樹あり  小林よしのりの切れ味

 ボッチの情報によれば、関西のローカル番組に「探偵ないとナイトスクープ」というのがあり、MCが松本人志で担当(ディレクター?)が百田尚樹だというから、松本が安倍晋三を支持するような発言を洩らすのは、安倍の狂信的な信者である百田の影響ではないかというのだネ。ナルホド説得力のある情報だネ。松本はたけしの成功に乗ろうとしのたか、止せばいいのに映画まで作ったというのだから、発想の根本がけっこうチープなのかもしれないネ(芸人としても笑えるのだけど)。だからウソまで交えて歴史をネジ曲げたのを批判され、出版を取りやめた(?)百田尚樹低度の言動に同調してしまうのかもしれないネ。

 

 古新聞の切り抜きを整理していることは何度か記したけど、右翼的イメージだった小林よしのりの面白い発言が保存してあったので紹介したい(2014年9月4日の「耕論」欄)。今では忘れられているのかもしれないけど、「ゴーマニズム宣言」のままにユニークな発言を続けた漫画家だネ。右翼的論者とは絶縁した(?)後は、極めて切れ味のイイ発言をして楽しませてくれたものだ。この記事(インタビュー)も安倍晋三ネトウヨを見事に切っていて読ませるので、全部引用したいくらいだネ。

 《ネット右翼に相変わらず安倍首相の人気は高いですね。首相自身もネットの世界での身内的、好意的な反応を支えにしていると思います。双方が共存している構図は変わってない。(略)

 (ネトウヨの)「嫌韓嫌中」の武断的な言説は「日本人であるだけですごい」と言っているだけです。何事もなしえない非力な自分を全面的に肯定してくれるから無邪気に喜んでしまう。(略)

 それは「保守」の思想でもなんでもない。(略)政治家が排外的な空気の防波堤になるべきなのに、逆にその空気を利用し、広がる格差の不満をそらしている気がします。

 安倍首相の掲げる「保守」の看板は、ワシには「商魂」に見えます。(略)アベノミクスは、大企業や株主の利益を重視する「株主資本主義」そのものだからです。(略)庶民の実質的な賃金は下がっている。(略)

 安倍政権はトップセールスをして新興国原発を売り込もうとしています。(略)しかし、福島で原発事故が起きたことを踏まえれば、道義に反していますよ。(略)

 原発事故で日本の美しい国土が汚染される事態を招いたのだから、本来の政治は、脱原発を目指して、自然エネルギーの拡大に知恵を絞るべきです。(略)

 靖国神社に参拝さえすれば、何も考えてなくても称賛される。靖国は「魔法の杖」になってしまった。政権を支えるこうした思考停止の空気が、大問題だと思っているのです。》

 一時は右翼的立場で左翼批判をしていた印象が強い小林よしのりだけに、ネット右翼の低能ぶりと安倍晋三の右偏りが、内側から暴かれていて説得力を感じるネ。まさに正論で松本人志百田尚樹に熟読させたいものだ。