【つぶやきイチロー】手紙の整理  越智治雄先生  秋山虔先生

 先日、久しぶりに初代のユカチンから手紙をもらったヨ。相変わらずイチロー「愛」にあふれた書面で嬉しいけど、返信だと書いてあったのはボクからカイドー・アキ兄弟の写真を送った礼状だったようだ(忘れていたヨ)。昔から「愛」に満ちた手紙をくれるのでたくさん溜まっているけど、子供ができてからは彼らの話が多くなっていて、今回はコロナ禍で自宅にいるようになったダンナが元気になり、家族の結束が強まったという嬉しいニュース。

 古新聞の切り抜きを整理する前は、何度か手紙の整理もしてきたのだけど、これもけっこう溜まっていてタイヘンな作業だったネ。年賀状は別に毎年整理していたけど、その他のハガキや手紙は1つ1つ読んでから保存か処分を決めるので時間がかかるのだネ。亡くなった親しい友人のものは、ご家族に送ってとても喜ばれたものもある。もちろん学生時代から大事な手紙は保存してあるけど、中では越智治雄先生の長いお手紙や秋山虔先生の嬉しいお手紙は特別な宝物だネ。

 越智先生のは院生時代に出した最初の小林秀雄論についての感想(というよりボクの批判に対する弁明が中心かな)であり、秋山先生のものは年賀状に毎年一ことお言葉を付して励ましていただいていた上に、世にあふれていた「山椒魚」改作論の中でボクのに一番説得力があったというご褒美に、先生の蔵書から井伏の貴重な初版本を頂戴した時のお手紙だネ。極め付けの含羞の人・三好行雄師からはその種のものはもらってないけど、越智・秋山両先生からは評価していただいた手応えが感じられるお手紙があるので、支えになっていたネ。(宇都宮大学へ推薦していただいたのも秋山先生だけど、この話は少し前にも記したと思うので止めるネ。)

 手紙の数から言えば、もちろんユカチンのが群を抜いて一番だヨ。