【見る】「英雄たちの選択」  感染症対策  磯田道史はエライ! けど、中野信子と同じ危惧あり

 いつも見ている人にはクドイ話で申し訳ないけど、明日の午前8時からの再放送は感染症対策で実績のある人を3人取り上げていて、とても見応えがある。福沢諭吉をはじめたくさんの英才を輩出した適塾の指導者・緒方洪庵と、震災後の首都を再建して今日の東京の基礎を築いた江藤新平と、もう1人は初耳の役人で名前は忘れた。洪庵は何と日本に種痘を広めた人でもあったとは知らなかったネ、強い抵抗に遭いながらも信念を貫いたのはスゴイ。江藤ともう1人の役人は、主に戦争時の将兵たちを感染症から守るのに、気の遠くなるような尽力をしたのを知って驚くばかりだったネ。そもそも日本のコロナ禍は豪華客船から始まったことを思えば、戦時の(特に海軍)将兵たちを数種類の病魔から守った苦労は、想像を絶していたネ。コロナ禍の現状を鑑みると、必ず見ておくべき番組だネ、おススメ!

 いつもながら磯田道史さんは書斎に閉塞している歴史家に止まっていないネ、タダモノじゃないヨ。有名になる前でも、朝日新聞の連載記事で歴史に残る津波の資料を集めていることを記していて、机上の歴史家ではないナと崇敬するようになったものだ。代表的な著作はゲットしてあるけど、未読のままで読むヒマがないままだ。先日地元の本屋に行ったら、あまりにたくさんの本を出しているので驚きつつ危惧したネ。「英雄たちの選択」の準レギュラーである中野信子さんも無闇に本を出しているので同じ危惧を抱いたけど、メディアに消費される存在に成り果てては欲しくないのだナ、いつも言うように。内田樹に会った時には、言いたくても面と向かっては言えなかったけどネ。