あまり関心のある人は多くないと思ったから、研究に関連のあるミチル姐さんにだけ情報を伝えたのだけど、感想を読んだら観に行く人もあるかもと思い、姐さんのメールを紹介します。読んで興味が湧いたらぜひ行ってみるとイイ、めったにやらない展覧会だから。ボクはハナから関心がないので、情報を伝えただけだヨ。
なおバウハウス展は、東京ステーション・ギャラリーで9月6日までやってます。
予約制で、03-3212-2485 に電話すれば詳細が分かると思う。
関谷一郎先生 お教えいただいたバウハウス展に、昨日行ってまいりました。 おかげさまで、とても有意義な体験ができました! 今回は、実際の授業で出された課題に対する学生の作品なども集めて、 学校/教育機関としてのバウハウスの姿に焦点を当てた展示だったようです。 日本からの4人の留学生の作品も、まとまったコーナーとして見られて 面白かったです。 これまで、バウハウスの名だたるマイスターたち自身の作品については 個々に見たことはありましたが、個人的には新しい視点で見られて たいへん興味深いものでした。 一枚の紙を「切る・折る・曲げる」だけで、付け足したり残したりせずに いかに加工して立体作品に仕上げるかという、ヨゼフ・アルバースの課題とか、 実際に椅子や自転車などを雑然と積み上げて、その中から基本的な形の要素や 全体の構造を、まさに「抽象」するという、カンディンスキーの課題とか、 どのマイスターの授業も、楽しそう、かつ、どえらく鍛えられそうな カリキュラムだったことが窺えました。 表現主義的な指向から徐々に転換していく階梯とか、ただしその間で 完全に〈人間〉から乖離したわけではなさそうだということとか、 〈工業〉への向き合い方とか、考えたいことがたくさん見つかりました。 以前画像をお送りした、自然にソーシャル・ディスタンスが取れるであろう オスカー・シュレンマー作の衣装を着けたバレエ作品の再現映像も 流れていました。 衣装が身体の動きを、身体の動きが衣装を、互いに導き合うのがよくわかる。 シンプルな舞台装置と、造形・動きとの響き合いもよくわかる。 何より、ああかわいい。もうかわいい。ずっと見ていられる。 出口には、実際に座ってOKなバウハウスの傑作椅子が2種類 置いてありました。 かねて「かっこいいけど、座り心地はどうなの?」と思っておりましたが、 予想外の心地良さ! おみそれしました。さすがでした。 しばらく立ち上がりたくないくらいでした。 ……たっぷり3時間近く見て回って、疲れ果てていたことを差し引いても。 というわけで、長々書き連ねてしまいましたが、色々と発見ができて 充実した体験ができましたことをご報告申し上げます。 お教えくださって、どうもありがとうございます!! |