【書く】論文指導

 明日が『学芸国語国文学』の投稿締め切り日ということで、このところ2人の論文指導をしている。2人とも初めてのせいか、不要に気を使っているのは困ったものだ。昔から自分の研究だけに閉塞して、学生指導をやらない研究者には事欠かなかったけれど、ボクは研究と教育を両立できないなら大学にいるべきでないと考えていたので、論文指導するのは当たり前だと思っている。だから在職中から公言・実践していたように、頼まれて断ったことはない。授業などで知り合った他大学の学生の論文指導も、引き受けてきたものだ。

 というより、一番回数が多かったのは他大学の学生の1人だネ。研究対象はボクの守備範囲ではなかったものの、所属した大学の指導教員に論文を見てもらえなかったので、一人前になって大学に就職するまで(その後も?)ずっと論文指導を続けていたもンだ。博士課程の教員たちの1人は、その学生の友人に対するセクハラに協力しなかった腹いせに、アカハラでその学生の投稿論文の審査で落としたというオマケまで付いていた(以前にも詳しく記したとおり)。

 話が逸れたけど、ともかく遠慮なく論文等の指導を請求しておくれ。原稿をチェックしてやる教員が必ずしも多くないのは残念だけれど、書き慣れない時の不安はタイヘンなものだろう。少しでも協力できればと思っているのだから、遠慮なく言ってくれればイイのだヨ。

 そう言えば、3人の論文を目の前で10時間超休みなくチェックしたこともあるナ、我ながら若かったネ。とはいえ、1人が文章自体が論理的に書けなかったため、それを直すのにムヤミに時間がかかって8割方はその1人にかかったのだったネ。他の2人は申し訳なかったけど、ともあれ初歩的段階からの指導も引き受けるので、遠慮しちゃダメだヨ。