【聴く】ちあきなおみ、サイコー!!!  歌の上手さは美空ひばり以上、中島みゆきより多様な声

 昨夜BSTBSで、ちあきなおみの2時間特番をやっていた。TBSに残っている秘蔵映像も流すという前評判のとおり、初めて聴く曲も含めてボクの録画集にも無い映像が少なからずあったので、驚き喜びつつ録画したヨ。実に久しぶりに聴いたので、改めて歌の上手さに感動しつつ惚れ直した感じだったネ。

 歌が上手いという美空ひばりを聴き込んだことないけど、ひばりに匹敵するとまで言われたテレサ・テンも、それぞれ何を歌っても同じように聞こえてしまうのだネ。その点ではちあきなおみは歌い方にヴァライティがあって味わい深いネ、中島みゆき以上に多様な歌い方ができるのがスゴイ! そう言えば「ねえ、あんた」の映像などは、みゆきの夜会(の1場面)を想起させたネ、みゆきの方がなおみをマネしたのかな? そもそも演歌はなおみの一面でしかなくて、シャンソンやファド(ポルトガルの歌謡)などにも興味を示しつつ、それぞれのアルバムまで出したしまうほどの入れ込みようだから、多様な歌い方ができるのも当然なのだろナ。

 以前の録画によると、ビリー・ホリデー(黒人)にも関心を示したこともあったそうで、顔を黒く塗った写真も映っていたネ、どの曲か知りたいネ(手持ちの録画にはないかもしれないけど)。ビリーの歌も単調ながら深いネ、「マイ・マン」などが有名だろうけど学部生の頃に下宿の隣り部屋の住人・ノヘ君(故人)が教えてくれた歌手だったけど。ノヘ君を含めてボク等は皆ボブ・ディラン一筋だったけど、ディランもカヴァーしている「朝日のあたる家」もなおみは娼婦の自堕落さを出して歌っているネ。

 これは前にも書いたけど、異色のフォーク・シンガー・友川かずきに曲作りを依頼して歌った「夜へ急ぐ人」がまたスゴイ迫力で、他の女性歌手では歌えないだろネ。一時期は俳優中心に活動していたそうだけど、ボクの一押しは井上ひさし「国語元年」の主人公の妻の役で笑えて仕方ないヨ(ビデオなら貸せます)。演技の上手さと歌の上手さは通じているのだろナ。

 今回初めて気付いたのは、なおみの唇の怪しい魅力で歌と共にこれ以上は無いネ!

 しばらくの間はなおみを聴き続けそう。

 

@ BSTBSの番組はいずれ(2・3ケ月先?)再放送されるだろうから、その時に見過ごさないようにネ。