【見る】「英雄たちの選択」の危機?  古市憲寿の《絶対値》の小ささ  パリピの意味

 古市が使っていた「パリピー」が、タイムリーにも朝日新聞の記事に載っていたので苦笑が洩れたネ。「リレーおぴにおん」という欄で「私の三国志」の特集をしていて、四葉夕ト(ゆうと)という作家が「孔明×パリピ クラブで着想」という見出しで書いていて、記者がパリピの語註として「パーティー好きの若者」と記してくれていたので、先日の「英雄たちの選択」で古市が使っていたパリピの意味したところが、ボクの推察と隔たってないことが分かった。それにしても、古市が佐々木道誉パリピだと言ったのは通じるだろうけど、諸葛孔明パリピというのは無理だろうと思うヨ。四葉という人は漫画「パリピ孔明」の原作者としてそういう思いついたそうだけど、漫画ならどうでもイイか。

 前回書き忘れたけど、番組MCの磯田道史さんは毎回深いことを言うので感心するのだけど、いつだったか上手い表現をしたのが記憶に残っていたのでそれを使うつもりだった。前回の九鬼周造の言葉に通じる表現なのだけれど、「絶対値」という言葉を人間の大小の表現として用いていたのだネ。プラス・マイナスのいずれにしろ、その人間のキャパシティの大小を「絶対値」で表現していたのが面白かったナ。それで言えば、他のベテラン出演者に比べるまでもなく、「広い体験」も「深い思索」も欠落しているので出まかせばかり言っている、古市という人間の「絶対値」の小ささは一目瞭然だ。若い世代に視聴者を広げたい、と短絡的に狙って古市なぞを起用したとすれば、番組を見なくなる人が増える危惧の方が大きいだろナ。渋くても「深い思索」が聴ける番組であり続けて欲しいネ。