【読む】『シドクⅡ』に収録できなかった論文のコピー送ります  「ユタと不思議な仲間たち」(三浦哲郎)論  シズカちゃんのパワー

 先日シズカちゃんの情報を伝えたけれど、未収録だった「ユタと不思議な仲間たち」論を読みたいと書いていたので、幸い原稿が残っていたのでメール添付で送ったらすぐに感想を記してくれた(未収録論文の一部は後書きに記してあります)。出産直前だというのに、すごいパワーなのでビックリだけど、皆で母子の安全を祈りましょう!

 ボクはファンタジーを読まないけれど、論の趣旨がファンタジー一般と隔たってなかったので安心したヨ。

 ともあれ、ガンバレ、シズカちゃん!

 

こんにちは。
ユタの原稿、読みました。ありがとうございました。
面白かったです。
ユタの物語も児童文学の視点から読むと、主人公の成長物語となるのでしょうか。
読者が主人公と同一化することにより、読者の心の成長も促されるのかもしれません。
 
ファンタジーでは、主人公は冒険を通し、成長し、元の世界に戻ってきます。戻ってきた時は、すでに、昔の自分ではなくなっています。
元の自分から成長し、探究心が高まったりすることで、今までいた場所に戻ってきても、昔の自分とは大きく異なるということです。
しかしながら、異世界での登場人物は座敷童の様に成長しないものが多そうです。
トールキンホビットの冒険指輪物語でも有名になりました)に出てくる異世界の住人は成長しないです。
ユタの物語でも、成長する主人公と、成長しない座敷童が同じだと感じました。
日本では、ファンタジー作品は文化の違いからか、海外に比べて圧倒的に少ないですが、伊藤遊の『鬼の橋』には面白さを感じました。
平安時代の京都が舞台で、男の子が井戸に落ち冥界に迷い込みます。その冥界には征夷大将軍坂上田村麻呂がおり、鬼退治をしている・・・。
というものです。
冥界にいる限り成長しない鬼が、この世に出てきて成長するという面白い構造をとっています。
成長するものとしないもの、この世界と別の世界という視点で他の作品を読んでみても楽しそうです。
 
私が受講している講座では、はっきりと「ファンタジーはこういうものだ!」と定義しているのですが、果たして本当にそうしていいものなのか・・・。
まだ、受講が終了していないので、どんな感じになるか楽しみです。
 
またまたつらつらと書いてしまい、申し訳ございません。
 
これから、お昼を食べて、シャワーを浴びて、入院です。
明日、計画分娩で出産予定です。
高齢出産ですが、頑張ります。