【状況への失言】トランプの時代  阿部和重

 朝日新聞11月27日に、阿部和重がトランプの時代を「本格的な情報詐術時代」として論じているヨ。ボクは数冊ゲットしたまま未読の作家ながら、蓮實重彦さん始め高く評価され若い皆さんからも支持されているようなので、情報として伝えておきます。内容は記事の表題で伝わると思うけど、トランプが「フェイク」を連発しながら虚実の堺を無効にした「詐術」を分析している。一読をおススメ!

 阿部和重によれば、トランプが去っても彼が残した黒遺産は本格化するばかりとのこと。その通りだろうけど、イヤな分析結果だネ。少なくとも弱者の痛みに無感覚なゴロツキが姿を消してくれるのは、救われる思いでいる。もちろんバイデンがオバマやロシアのゴルビー(ゴルバチェフ)のような清潔感をまとっているとは言えないけれど、トランプやプーチン、さらには習近平のような悪人のイメージではない点ではありがたいネ。安倍晋三麻生太郎の「政治の私物化」、モリカケサクラクロカワイという汚職の連発を、菅が受け継いでモミ消そうとしている醜態を見せられている日本国民からすれば、トランプの姿を見せつけられる苦痛から免れることになったアメリカ人が羨ましいというわけだ。

 おまけにコロナのお蔭で、他人(弱者)の痛みなど眼中になくひたすら自己アピールに励む小池百合子の姿と声を強いられるのだから(見かけるとテレビ画面を切り換えているけど)、日本人には救いが無いということか・・・