【観る】「日曜美術館」  大高保二郎(早大元教授)のトンデモ誤解  バカの千住明は消去する  「アートステージ」のグルーバーも同じ  

 このところずっと寝床で録画を見ながら(正確には目をタオルでふさいで聴くことが多い)寝入っているヨ。眠るには集中力が要るようで、何もしないと考えが散漫になって寝付けないからだ。聴き始めは覚えているのだけれど、早い時は10分もしないうちに寝入ってしまう。トイレに起きてもこれをくり返すので、けっこうたくさんの録画を見ているネ。放送大学で一番充実した番組である、稲賀繁美さんの「日本美術史の近代とその外部」を聴くことが多いけれど、Eテレのニチビ(日曜美術館)もけっこう聴いてるネ。

 先日聴いていて思わずタオルを外したのは、昔ベラスケスを取り上げた時だった。有名な「ラス・メニーナス」を見ながら、大高保二郎(早大名誉教授)という解説者が画中の絵描き(ベラスケス自身とされる)は80センチほどの棒に絵筆を付けて描いたと言ったのだ! 画中の画家が右手に持っているのはせいぜい40センチほどの長さで、大高が言うとおり棒は左脇に挟んでいるのだから、ボクの聞き間違いではない。

 晩年のマチスがホントに長い棒(1m半以上)に絵筆を付け、壁に描いている様子は映像で見たことあるけど、まさかベラスケスがそんな棒を使う必然性など感じない。おそらく油絵を描く際に画面に手が触れないように、左手に棒(カネシロー画伯に尋ねたら腕沈(わんちん)というのだとのこと)を持って宙に浮かびそうな右手に添えるものと考えられる。油絵の知識があれば知っているはずだと思うのに、この大高某は堂々とこの某に絵筆を付けたのだと断言したので驚いたのだ。ゲストの漫画家も同調していたけど、2人そろって勘違いしたのだと思うヨ。

 退職したとはいえ、天下の早稲田の元教授がこんな初歩的な誤りをテレビで言い切ってしまうとはネ。この時のMCは小野正嗣さんだったけど、もちろん大高の言を鵜呑みにしていたのはやむを得ない。日美のMCがあのバカの千住明の場面は不快だから、全部消去して見やすくしているヨ。TOKYO・MXの「アートステージ」のMCで、東大出というだけが取りえ(?)のグルーバーという国籍不明の男も、不愉快だから消しているので元々番組には存在しないことになっている。

 不愉快といえば、上記の放送大最高の番組の講師・稲賀繁美さんともっとも対照的なのは、言うまでもなく美学の青山昌文だ。先日もブログで貶(けな)したばかりだからくり返さない。