昔から毎号送っていただいている早大大学院の研究誌『繍』の最新号を落掌した。ハイレベルの研究誌だけど、今回は漱石2本、その他は賢治・龍之介・太宰・春樹論が並んでいる中に、後藤明生・津島祐子・目取真俊の論があるの が異色かな。個人的には目取真俊に注目していて、著作集も持っているので、論じられている「魚群記」という作品を読んでから論に入ろうと思っている。沖縄の作家というと専門の新城郁夫さんの単行本もそろっているので、そちらも読むことになるだろう。
そう言えば、むかし立大の学会で仲井真建一さんが発表した崎山多美の「水上往還」論を読むために、ナオさんに作品のコピーをとってもらったまま、作品もレジュメも読んでないことを思い出した。崎山多美は素晴らしい沖縄作家で、とても関心があるのだにネ。次々と読みたいものが増える一方、仕舞い忘れてしまうものも少なくない。トシのせいではあるものの、少々情けないネ。