【読む】メイさんとの「論争」  三島由紀夫その他

 その後の「論争」の展開から、ボクの記したことだけを一部抜いてコピペしたもの。

 

 最初の時の議論で大事なことを言い忘れていたけれど、(個人の間だけでなく)国家間でも《被害者意識》に囚われるのはマチガイの元。  
  《被害者意識》がつのると防衛のための武装が増幅するだけだから、最悪の場合は戦争になってしまう。 
  逆に過去の《加害者意識》(侵略したとか)を忘れなければ、無用な武装を控えることにつながると思う。 
  旧左翼がもっぱら《被害者意識》に振り回されていたのに反して、新左翼は《加害者意識》を強調したというのがボクの見解。 
  だからこそ大日本帝国の侵略を強調したのだと記憶する。 
  個人レベルでは、この《加害者意識》を自覚できなかったのが、ヒドイ言葉でメイを傷付けてしまった原因だネ。 
 
 言い残してきたけれど、太宰とは異なる大問題を安吾が提起していることは知っておいて欲しい。 
  なぜ柄谷行人のような優れ者が安吾に拘るか(柄谷は太宰に言及してないと思う)、ボクの言い方からすれば日本近代文学全体を相対化する視座と可能性が安吾文学にはある
と思う。 
  『シドクⅡ』の要(かなめ)は安吾ですネ、と内田道雄先生が見抜いてくれた通りだけど、気になるなら読んでおくれ。 


@ 上記「ヒドイ言葉でメイを傷付けてしまった」というのは十数年前のことで、メイさんとの心理的距離が近いのをイイことにしてキツイ言い方をしてしまったことを指している。ボクの方では言ったことも記憶にないほどなのだけれど、メイさんからすればトラウマのように引きずっていたというのでもの凄くビックリしたのだネ。まさかと思ったけど、本当のようなので平身低頭謝ったヨ。それでメイさんはスッキリしたと言ってくれたけど、ボクとしては他の「言葉による障害事件」も想起されて怖れおののいたネ。大小はともかく、自分の言葉が知らぬ間に他人を傷つけたことを、後から知らされたのは複数覚えているからネ。
 最悪の例は、その人がある病気とは思ってもみずに、その病名をダジャレでひねって言ったら深く傷つけてしまったことだネ。その病気であることを知らされて心が凍える思いで詫びたら、何とか許してもらえたけどネ。メイさんの場合は、いつも冗談まぎれに(下ネタ交りに)言い合っていたので、まさか傷つけていたとは思ってもみなかったのだネ。その場で言ってくれればイイのだけれど、そういう間がらだからかえって言いにくかったのだネ。
 他にも似たようなボクの「障害事件」があったら、遠慮なく教えてもらいたいヨ。


* このブログは最近おススメしているBSプレミアムの番組「ヒューマニエンス」の、「皮膚感覚」の特集の再放送を見ながら書いたのだけど、皮膚が色を感じたり白檀の香りを感じたりなど思いもよらない能力があるというので、再々放送があったら見てもらいたいものだ、驚くヨ!