【状況への失言】「日本の分断」とは?  小林多喜二にまつわるガセネタ(メイさんからの教示)

 釣り部に出掛ける前に、小学校の同級生から「日本の分断」とは何かと質問メールをもらった。やっと体調が回復したので思いつくままに羅列したのけれど、政治・経済は専門外なのでいろいろ誤認識が入っていると思うので、気付いたことを指摘してもらえば訂正も送りたい。三浦瑠璃などが同題の本を出しているようだけれど、読む気はまったく起きないのでご指摘のほどヨロシクお願いします。

 新聞は文化欄以外はほとんど読まないので、経済については釣り部の往復の車内でユウ君に教えてもらうことが多い。韓国で電気会社のレベルが上がり、世界でも評価された説明もその1つで、とても分かりやすく納得できたネ。文学でもプロレタリア文学運動についてはほとんど無知だから、先般プロ文の専門家であるメイさんから小林多喜二その他についていろいろ教えてもらったヨ。多喜二が留置場でリンチされて死ぬ前に、「日本共産党バンザイ!」と叫んだというのがガセネタであると教えられた時は驚いたネ。当時共産党シンパ(サイザー)だった埴谷雄高が逮捕された時に、多喜二と同じ留置場にいてその叫びを聞いたという証言を信じていたからネ。先のメイさんの「反論」にこの件が触れられていたヨ。

 しかし多喜二を虐殺した特高特別高等警察)の1人とメイさんの研究グループとが付き合いがあり、一緒に楽しく飲食したこともあるというのはイタダケナイ話だった。権力の手先となりヒトを死に至らしめたゲスなど、絶対に許せないからネ。「昨日の敵は今日も敵」というのもイチロー語録にある実践だし。それをメイさんに伝えたら共感してくれてハンセイしていたけどネ。

 

土日に釣り部で内房に行き、釣りと呑みで疲れ切ってしまい、今日やっと体調が回復しました。 
返信が遅れた理由です。 
「日本の分断」という言葉そのものを聞いた記憶はありませんが、想定した通りの意味の言葉のようです。 
複数の人がこのテーマで本を出しているようですが、意味としては同じようなものだと見えます。 
 
要は現代の日本社会で様々な差異が強化された結果、差別がますます増幅されている状況を言っているようです。 
男女差・経済的格差・出身国による差別・人種間差別・学歴差別などで、社会が様々な局面で二分化されて葛藤・対立を生じさせている、ということのようです。 
真逆のイメージを思い描いていただくとすれば、「分断」される前は「一億総中層」(正確な言葉を思い出せません)とかいう言葉が流行った頃は、あまりこの類の二分法が強調
されずに日本人の圧倒的多数がほぼほぼ満足した生活を送っていた感じでしょうか。 
身分がハッキリしていた江戸時代などは、身分が流動化せずに安定していたので各自がそれぞれの身分で満足して(させられていて)いたので、葛藤・対立が表面に出なかったのでしょう。 
身分という見える「分断」はあっても、村や藩などの共同体では一体感を覚えていたので「分断」が意識されなかったものと思われます。 
江戸時代も末期になると、この身分制が動揺したために「分断」が露わになり、明治維新という「革命」がなされたということでしょう。 
その後も階級闘争などで新たな「分断」を解消しようという運動がくり返されましたが、朝鮮戦争による経済回復や池田内閣による「所得倍増計画」などによって生活が安定する
と、「分断」が目立たなくなったものと思えます。 
小泉内閣による新自由主義的経済政策が強化されると、ホームレスが現れ始めたように経済的格差が増大されるばかりで、そのまま現在まで及んでいるのだと思います。