【聴く】フレディ・ケンプのショパン演奏  ブーニンとポリーニ

 先日のクラシック倶楽部(BSプレミアム、月~金の朝5時~)でケンプのショパン演奏を聴いて、初めてショパンピアノ曲の美しさを知った感じだった。もちろん中学生の頃からクラシックを聴いてきたのだけれど、ピアノ曲だけはあまり関心が無いジャンルだった。特にピアノの代名詞のようなショパンには興味が無かったと言える。ショパンのピアノ協奏曲も、2曲ともそれほど好んで聴く類ではなかった。

 ショパンピアノ曲が話題になったのは、記憶に残る限りではポリーニブーニンが特別で、その他にもたくさん輩出したようだけど、この2人に比べると印象が薄い。ブーニンに至っては今のイケメン・タレントのような人気を集めたけれど(ルックスは並みだったけど)、それは日本だけの現象だったそうで、欧米の評価はそれほど高いものではなかったとのこと。事実欧米では前座程度の演奏家のままで、評価は上がらなかったようだ。日本での人気はしばらく続いて演奏会にも人が集まったようで、結局日本の「女の子」と結婚までしたとのこと。

 ブーニンが話題になったのは、優勝したショパン・コンクールでも披露した、ショパンの曲を極端な速さで弾いたためだったけど、まさに曲芸で終ってしまったのだと思う。その点、1~2世代上のポリーニショパン・コンクールで優勝した後メディアから姿を消して、ひたすら自らのウデを磨いたのだネ(その後のピアニストはブーニンと同じように、メディアに消費されて消えて行ったと思う)。ポリーニが再び世に出た時は、ショパンの練習曲や前奏曲の極め付きの演奏で、世界を席巻したのを知ってるかな? 次にポリーニが注目されたのは、ベートーベンの後期ピアノ・ソナタ3曲のレコードだった。それまではベートーベンのピアノ・ソナタと言えば、「三大ソナタ」と称して「悲愴・月光・熱情」の組み合わせが圧倒的に多かったと思う。ルビンシュタインもゼルキンも皆これで発売していたもので、ウィルヘルム・ケンプもその1人だった。

 それをポリーニは、全32曲の後の3曲の組み合わせでレコードを出したと覚えている。ただでさえピアノ曲はあまり聴かなかったボクなど、後期のそんな曲の存在も知らなかったほどだった(から聴かなかった)。今では「三大ソナタ」などには目もくれず、30~32番の曲なら聴き込んでしまうけどネ。やはりポリーニの録音・録画で聴いてるヨ。

 話はポリーニブーニンではなく、上記のケンプについて記すつもりだったのに、また前振りが長くなってしまった。ケンプと言えば、地味な印象でドイツ人らしい堅実な演奏という印象だけど、先日聴いたのはもちろんウィルヘルムではなくフレディだった。一時期ウィルヘルムの子供もピアニストとして活躍していたと思うけど、このフレディであるはずはないくらい年齢が離れている。とすると子供がピアニストだったというのは、ボクの記憶違いかな?(情報があれば報せて欲しいネ)フレディの父親はドイツ人だけど、母親は日本人だそうだから、ウィルヘルムとは関係ないだろネ。

 ともあれ、クラシック倶楽部はしばしば再放送をやるから、次回の放送の時には聴き逃さないようにネ(というより、録画をおススメ!)。