【釣り部】釣果ほぼゼロながらも、エピソード満載(その1)

 稚アユが遡上済みで釣れなかったのは予想どおりだったけど、釣り部常連4人ともゼロという結果になるとは想定外だったネ。後から合流する3人と一緒に天ぷらを食す楽しみは、はかなくもついえ去った。でも釣りに合流したツクホーシとフニャの2人が意外に熱心に釣っていたのも嬉しかったし、唯一の女性参加者のピリカも含め、相手を換えながら「積もる話」を語り合ったヨ。魚の釣果は無きに等しいながらも、重層した楽しい時間はたくさん釣れたというしだい。

 稚アユの次に狙ったシャコも釣れず(以前は数人で5尾くらい釣れたのに)諦めていたところ、意外性の男(?)アマッチがとうとう大き目のをゲットした。2尾目が続かず、代わりに食べることができる大きさのマハゼが2尾釣れたのは珍しい(アマッチとツクホーシ)。あとはメゴチ1尾だけをカネシローが釣ったけど、この1尾がカネシローの存在感を表象しているようだった。

 予定を上回る4時まで、竿を片手に(実際は置き竿にすることが多いのが失敗の元)楽しく盛り上がったのは、皆さん別れがたかったのだネ。

 

 奥松島でカネシローの竿が目の前で海中に引き込まれて行く様子はユウ君が撮った録画で楽しめるけど(ユーチューブでアップしているとか言ってたヨ)、今回は皆でそろってシャコねらいで投げて置いてあった5本ほどの竿のすぐ前に、小型の船が通って行く際にスクリューで釣り糸を巻き込んでしまい、なぜか狙ったようにボクの竿2本を運び去ろうするところだった。よくある事故で以前ボクも(館山で)ユウ君も(伊豆で)やられたことがある(ボクのはボートが気付いて返却してくれた)。今回は2本の中の1本はリールが岸に引っ掛かったお蔭で助かったけど、もう1本は浮かんだままで岸から遠ざかるだけだった。諦めかけていたところに別の大き目な船がスクリューに巻き込んで行ったらしく、竿の姿が消えた。その船が着岸するところまでツクホーシと2人で追いかけたけど、竿の姿を見ることはできなかった。ボクは諦めて戻ったけれど、ツクホーシが浮き上がった竿とそれを引き寄せようとしてくれた釣り人たちに気づき、竿の救出劇の顛末を見た上で竿を片手に戻ってきたのはまさに奇跡というほかない。

 アカの他人の窮地を救うべく協力してくれる釣り人には感銘を覚えるものの、一方でボク等の傍の2人だけで釣り場を占有しているマナー知らずの釣り人をはじめ、危険な釣り針などのゴミを放置して去るシロウトも多いのも「頭痛のタネ」だ。釣りの楽しさを多くの人に知ってもらいたいものの、後片付けをしない恥知らずも少なくないのが現状だからネ。

 

 2日目は宿から徒歩5分くらいの阿字ヶ浦海水浴場で、ボク1人朝方エサをゲットしていざ釣ろうと思ったら朝食の時間になってしまったので虚しく引き上げた。しかし土地の人たちが言うように、カレイの釣れそうな所なので次ぎが楽しみ。朝食後は磯崎漁港で始めたけれど、磯あり浜ありで理想的な釣り場に見えたので4人とも期待を胸に釣り始めたものの、予報どおりに雷の音がしたので釣り部長・ユウ君の指示で早めに切り上げた。夕方まで楽しむつもりが釣果無しで午前中で止めたのは残念ながらも、雨もふりだしたので適切な指示だったネ。ユウ君も言うように、来年はこの漁港で5目釣りを楽しみたいネ。