【読む】立花隆  香月(かげつ)泰男  反原水爆の運動

 ひょっとしたら小池百合子がコロナでコロッとクタバッってくれるかも、と少しは期待したのだけれど、案の定いつもにも増すクサイ田舎芝居だったしだいで、投票前日には元気に「復活」して「小池ファーストの会」のための選挙運動をやらかしていたネ。真底汚ねエ政治屋の典型でヘドが出るヨ。そのお蔭で「小池ファーストの会」の票が伸びて当選できた選挙区(特に東京東部の意識の低い地域)があるというのだから、都民・国民の浪花節的(前近代的)心情とは付き合いきれないヨ。未だに水戸黄門忠臣蔵が持てはやされるのだから、ブスでもウソでも大根でも都知事の切羽つまってする悲愴な演技に心が揺すぶられてしまうのだネ。小池の演技もチープなら、投票してしまう都民・国民の考え方もチープなンだネ。

 

 怒りで前振りが長くなったけど、小池百合子の正反対に位置する偉人、「小池ファースト」の真逆を行くジャーナリスト・立花隆さんが亡くなったのは悲痛というほかない。晩年は大腸ガンや、転移したガンなどで苦しみながらも、吾が身より目の前の国際的・社会的問題に献身したという番組を見て、改めて敬意の念がつのったネ。ド偉い人物だヨ、まったく。ボクの大好きなサル学やボクが全然理解できない宇宙についてなど、その守備範囲の広さは圧倒的で晩年は死後の世界にも強い関心を抱いていたとか。どれも難しく・メンドクサイ問題ばかりなのに、命を賭けて追究し続けた迫力がスゴすぎて近寄りがたいヨ。

 サル学とともに親しみを持てたのは、極寒の中でろくに食料も与えられずにソビエト・ロシアに強制労働を強いられたシベリア残留兵たちへの関心と同情だ。親しみというのは、前にも紹介したように何十万も死んだ仲間もいながら奇跡的に日本に帰れた芸術家の中で、立花さんはこれもボクの大好きな香月泰男という画家に着目して、シベリアまでその足跡を追って1冊の本にまとめたのだネ(持ってるヨ)。その番組も再放送していたのでまた見たけど、再々放送があったらぜひ見てもらいたいネ、おススメ!

 

 最近立花さんに新たに親近感を抱けたのは、彼が若い頃から原水禁運動に関わっていたのを知ったからだ(その番組もいずれ再放送してもらいたいネ)。原水爆反対から始まったというボクの学生運動については、長くなるからいずれ機会を改めて記すことにして、今回はここまで。