【坂口安吾研究会】その1

 

 

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 ■ANGO Newsletter(坂口安吾研究会 会報)No.53■
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-2021・8-
 
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《会報第53号目次》
◆第37回研究集会のご案内
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◆第37回研究集会のご案内
 
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下記の要領で第37回研究集会を行います。
 
 
 
《第37回研究集会》
 
 
◇期日:2021年9月19日(日) 14時より 
 
◇会場:Zoomによるオンライン開催  ※会員は事前登録不要
 
◇プログラム要目
 
 
●研究発表
 
德本善彦
「私」が随筆を書くということ――戦間期のテクストを中心に――
 
 「あなたの小説よりはエッセイのほうがおもしろいといつてゐるひとがある」
福田恒存は銀座出版社版『坂口安吾選集』に寄せた解説に書いた。戦後すぐの
混乱の中で「堕落論」が注目され人気作家となったことや、柄谷行人による
「日本文化私観」の再評価が現在に至る安吾研究の一つの流れを作ったことなど
から言っても、随筆作品に触れずに安吾の文学を論じることはできないだろう。
 これまで、前掲のものに加え「文学のふるさと」や「青春論」などが安吾
代表作として評価されてきた。本発表では、それらの随筆の中でも特に評価の高い
戦間期のテクストを対象とする。近代文学における随筆というジャンルの系譜を
たどり、安吾の文学的系譜と重ねて見ることで、改めて安吾の随筆のもつ意味を
明らかにする。また、一九四一年十二月八日以降の文学における随筆の文脈に
照らすことで、戦間期における文学ジャンルの問題について考察する。
 
 
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