【読む】アレクシエーヴィチ「戦争は女の顔をしていない」  「100分 de 名著」第3回  くたばれ、ルカシェンコ!

 オリンピック・パラリンピック高校野球のお蔭で番組編成がメチャクチャにされて大変だヨ。「100分で名著」も月曜夜はそのままながら、水曜(朝5時半は不変?)の昼時の再放送が無くなってしまった(いつかの深夜に第3回は録画できた)。キチンと見続けることができていないけど、この第3回はとりわけ面白かった(テーマは重いけど)から消さずに保存しておくヨ。

 女性兵士として大変な苦労をして帰郷したら、周囲の女たちから「戦場では私たちの夫などと不倫していたのだろう」などという類の嫉妬で、さんざんイジメに遭ったという。亞然とするようなヒドイ話だネ、ありがちだけど。この種の話は人間がいかに下劣な存在かという証明にはなるけど、情けないネ。もちろん下劣な人間ばかりじゃないけどネ、アレクシエーヴィチもその1人だろが。

 ソ連(現ロシア)によってシベリアに連れて行かれ、極寒の中で厳しい労働を強いられて何十万という日本兵が死んだのは常識だろうけど、幸い生き残って日本に帰ったら社会主義に洗脳されているのでは? と疑われて社会に受け入れられるまで排除されていたとかもネ。子供の頃から差別・排除によるイジメは根絶できないようになっていると思うと、つくづく人間という存在には反吐が出るヨ。

 

 それはともあれ、8月25日の朝日新聞(夕刊)にはアレクシエーヴィチの特集記事が載っていたヨ。忘れていたけど、彼女もあの独裁国家ベラルーシから追われた存在だったのだ。プーチンほど多数の暗殺は犯していないかもしれないけれど、反逆する国民を銃を使ってでも黙らせようとする点では、ルカシェンコも最悪・最低のゲス野郎だネ。2匹とも早くくたばればイイのだけどナ。

 彼女の講演・対談・取材記録をまとめた「アレクシエーヴィチとの対話『小さき人々』の声を求めて」(岩波書店)という本が出版されたそうで、著者の1人が「100分で名著」の解説者・沼野恭子さんとのこと。恭子さんは著名なロシア文学者の沼野充義さんの奥さんだろネ。