【見る】放送大学「世界文学への招待」  村上春樹  エメリック

 何度も「世界文学への招待」について記してきたので、いちいち新しい情報(この1週間ほどは正午から毎日2コマずつ放映していた)は省いていたけど、今日のハルキの回はあらかじめ報せておけば良かったとハンセイしてるヨ。マイケル・エメリックというアメリカ人(たぶん)の翻訳者が、ハルキが日本語作品を英訳したり・それをまた日本語に訳したりしている状況を取りあげ、どれが「原作」なのかを動揺させるような根本的な問題提起をしている、と説いていた。ハルキにはそこまでの関心が無いながら、身近なところではツクホーシがコンスタントにハルキ論を書いているので、早くブログに情報を流しておけば良かったネ。

 エメリックは日本文学(あるいは文学一般)に造詣が深いので、その種の問題を投げかけて我々の意識を「世界文学」へと誘ってくれるから知っておくべき人だネ。2・3ケ月すればまた再放送するだろうから、それまで待ってその第14回(全15回)を見ればイイだろうし、待てなければ印刷教材を本屋(大きな本屋にしか置いてないので注文するのもイイ)でゲットして読むとイイ。前にも紹介したように、朝鮮文学や東欧文学・中東文学等々でも実にレベルの高い講義が展開されているので、3100円+税でもけっして高くはないヨ。