【状況への失言】ファイザーもモデルナも悪徳商人?  アンガス・ディートン  バーニー・サンダース

 ボクが地元で1回目のワクチン接種を受けに行こうとしたら、ジャミラが「止した方がいい」とか言いながら、「ファイザーがネットでどんな風に言われているのか知らないのか!」とグズついていた。ジャミラが日本の縮小型Qアノンの傾向がある(1年ほど前から新聞を読まなくなっていた)のは承知していたので無視して接種を受けたけど、2度目も含めて副反応はまったく無かった。そう言うジャミラもボクと同時期にファイザーのワクチンを受けていて、やはり副反応はゼロだった模様。ネトウヨほどでなくても、ジャミラがネットニュース等に振り回される傾向があるのは明瞭だ。

 それはともかく(今回はジャミラはヒールではあってもヒーローではない)、ファイザーやモデルナはまんざらワクチン開発のヒーローなどと讃えるべき会社とは言えないことを知った。9月22日の朝日新聞のアンガス・ディートン(アメリカの経済学者)によれば、この製薬会社2社は格差拡大によって希望を失った非大卒の若者たちに麻薬性鎮痛剤(オピオイド)を売りまくり、非道な手で巨額の利益を得たのだそうだ。その悪どい手口は清朝の中国にアヘンを売りつけtたスコットランド(アンガスさんの故郷)の商人そのものだという。

 よくある話のとおりで、アメリカの政治屋たちは製薬業界に対する規制が強化されないように暗躍したという。政治屋と大会社が結託しつつ貧困層を食いものにして、非大卒の若者たちを「絶望死」に追いやったというのがアンガスさんの批判。日本でもそうだけど、アメリカでも労働組合が力を失ったこと、SNSの普及のせいで社会批判・報道をしていた地方新聞が壊滅的打撃を受けてしまったことが、政治と大会社の暴走を許してしまったのが大きな原因と言う。ボクが応援しているアメリカ民主党バーニー・サンダースが、自身を「社会主義者」と規定して闘い続けている気持が痛いほど解るというもの。

 「アメリカの制約会社はワクチン開発のために膨大な資金を受け、副反応の法的責任も免除されているので、製薬会社がアメリカを救ったとみるのは誤りです。」

 「いま政府がしなければならないのは、コロナ禍の下で膨大な富を得た人々に、コロナ対策の資金を負担させることでしょう。ただ、私は実現には懐疑的です。」

 いろいろ教えてくれたアンガスさん、ガンバレ!!!