【見る】ガウディのサグラダ・ファミリア  「100分 de 名著」ドストエフスキー

 念頭にありながら、情報を流し忘れることが続いて申し訳ない感じ。

 昨日はプレミアム・カフェでガウディのサグラダ・フェミリア建造の再放送があったので、見て欲しかったネ。ボクが行ったのは学大に赴任した翌年の1993年で、まだ完成には年数がかかる感じだったけど、昨日の放送ではあと5~6年だというのだから楽しみだネ。事実彫刻主任の日本人・外尾(そとお)さん達の活躍もあって、外側から見てもかなり完成に近づいているイメージだし、内側はビックリするほど美しくなっていて感激したネ。そこで記念の演奏会が催され、大野和士指揮で地元のオケが最も美しいレクイエムと言われるフォーレを演奏していたので、やっぱり昨日見てもらいたかった番組だネ(夜には再放送もあったのだから)。

 

 「100分で名著」は「英雄たちの選択」同様に皆さんに行きわたっているようなので、改めて情報を流すまでもないとは思うものの、今回はドストの「カラマーゾフの兄弟」なのでぜひ今日の第1回から見てもらいたかったネ。というのも、最近ボクが集中しているのは小林秀雄であり、中でも今はずっと小林のドスト論を読みこんでいるからでもあるのだネ。小林について啓蒙的な本をまとめたいという気持を記してきたとおりに実践しているわけだけど、「名著」の解説が難解と称された「カラマーゾフ」を分かりやすく翻訳してブームまで作りだした亀山郁夫さんだから、おススメだネ。

 ついでながらこれも刊行当時から実に面白いと思いながらも、読み始めるとハマってしまい他のことに支障がありそうな危惧を持たされた江川卓の「謎とき」シリーズもおススメしておこう。「罪と罰」論から読んでいるところだけど、他にも「白痴」「カラマーゾフの兄弟」の2冊もあって、亀山さんと同じくロシア文学の専門家なので、原文や原語を照らし合わせながら読み込んでいくのでメチャ面白い! ロシアの固有名詞がかなり普通名詞のイメージを負っているという指摘は(亀山さんもそれを受け継いでいる)、フツーに翻訳を読んでいたら全然気づかずにスルーしたままになっていたはずだから、専門家の解説は深くてとてもありがたい。

 ボクは第2回まで録画してあるから、3・4回を録画するのを忘れないようにしたいヨ。