【観る】プレミアム・ステージ「女は泣かない」「黄色い叫び」

 今日(9日)昼過ぎ、ジャミラが突然帰郷すると言って老親2人が待っている新潟に帰って行った。孫が来るからというので暮れ・正月は自宅で過ごしたのだろうけど、孫が帰ったので親元に帰ることにしたのだろうネ。孫が帰ったのは2日だから、もっと早く帰郷してくれればまた自家で呑み部ができたのに、という憾みは残るもののジャミラはいないに越したことはない。それに5日の第二力酒蔵の呑み部(新年会)はメチャ盛り上がって楽しかったしネ。

 それにしてもジャミラがいないとこんなに独居生活が楽しく充実するとは、意外ながらも嬉しいものだ。やっぱり居るだけでストレスが解消されるのだネ(お互いさまだけど)。音楽を聴くにも音を制限する必要もないので、久しぶりにワーグナーワルキューレ」第1幕をクナパーツブッシュ指揮ウィーンフィルの演奏で、オープンデッキの大音量で聴くことができたヨ。以前にも書いたとおり、この歴史上最高の演奏と思われる(将来は知らず)スゴイもので(第1幕だけしか録音が遺されてない)、聴くたびに感動を抑えられないネ。それでも聴きながらめったに読まないドゥルーズの「差異と反復」の冒頭に目を通していたのだから、ジャミラ効果は奇異な現れ方をするものだ。

 

 夜はBSプレミアム・ステージで現代劇2本があるというので、直前に風呂に入って呑みながら観ているヨ。ジャミラが留守なので、2階の居間で大型テレビ(上辺1m位)で音量もふだんの倍くらいで観ながら呑んだヨ。今は自室に戻って半分ほどの大きさのテレビで、結末部分を観ながらブログを更新しているところだヨ。2本とも現代の政治・社会が抱えている問題を取り上げていて、「女は泣かない」は性犯罪の被害者が強いられたPTSDを、「黄色い叫び」(再放送)は原発の被災地が抱えるさまざまな問題を併存した形で提起していて、2つながらとても見応えがある。

 前者は余韻を残した終り方であり、後者は複雑で錯綜した問題を最後は体よく解決して終っているという対照ながら、共に演劇として良くできていて無理なく楽しめた。途中で止めた酒が冷めてもいたしネ。