【状況への失言】プーチンのウクライナ侵略(7)  中林美恵子先生(早大)、ケジメはつけましょう!  矢代英輝  むのたけじ『たいまつ』  加藤綾子  杉村太蔵と古市憲寿  福田和也  

 昨日のテレビで中林美恵子先生は「バイデンがアメリカはウクライナに軍を送らないと言ってしまったので、プーチンが侵略しやすくしてしまった。」とバイデンの落ち度を非難していたけど、数日前は「プーチンの精神状態がオカシイので何をしでかすか分からないため、バイデン(アメリカ政府)は刺激をしないように兵を送らないと言っている。」という説明をしていたはずだ。ボクも当初は失言の多いバイデンがまたやらかしたのかと思っていたけど、アメリカ通の中林さんの言うことも一理あると受け止めたものの、本人がアッという間に手の平を返すように前言を無かったことにするのはいかがなものか! 

 早稲田の教壇に立っているとのことなのでご注意申し上げておきたいのだけど、断りも無しに正反対のことを言ってしまうと学生から信用されなくなりますヨ。アイツの言うことはいつまた違うことを言い出すか分からない、と思われたら教員として終りだ。「先日行ったことは勘違いだったので訂正させてもらう」と断ってから、現在の見解を述べなくてはいけません! 日本でも戦後の教員たちが「鬼畜米英」からいきなり「民主主義」を唱え始めたので信用を失った、という証言はよく聞く話でしょ。教員ではなくジャーナリストの話だけど、朝日新聞記者だった故・むのたけじさんは新聞社の手の平返しが許容できなくて、戦争が終わったらすぐに退社して故郷(秋田?)へ帰って単独で「たいまつ」という新聞を刊行し始め、90余才まで続けたことを肝に銘じて教壇に立つべきだ。

 中林さんの発言はTBSの「ひるおび!」でのものだったと思うけど、同じ番組のコメンテイターの元裁判官・矢代英輝さん(ボクが一番信頼している人)が、ある日番組の初めに頭を下げながら「誤解を招く言い方をしてスミマセンでした!」と言ったのは驚いたけど、前日に中国の人権無視か何かについて言い過ぎたため番組宛てに抗議されたのかな? 教員は殊のほかこういう誠実な姿勢でいないと、人間としても信用されないと中林先生はじめ教壇に立つ人に強調しておきたい、もちろん大学に限らず小中高の教員たちに対してネ。

 

 中林美恵子さんが誠実そうに見えるので、ご自身のイメージを守るためにもことさら伝えておきたいのだネ。杉村太蔵古市憲寿のようにハナからうさん臭い存在ならスルーしておけるところだけど(太蔵なら特に笑って済ませることができるけど、愛想が無い古市なら一段と印象が悪くなる違いはある)、中林さんはこの2人とちがって学者としてのイメージがあるので自制を働かせているべきだ。それも同じ女性政治学者の加藤陽子さん(東大教授で菅元首相に学術会議入りを拒否された人)のように研究業績で認められているのではなく、中林さんはメディアに露出することで評価されているようだから、尚のこと発言には自覚的でないといけないだろネ。概して早大や慶大の教員は研究業績よりもメディアへの露出度で評価されているようだから(文学で著名なところでは慶大の福田和也)、中林さんに限られた問題ではないのだけれど気をつけないとネ。