【状況への失言】殺人鬼・プーチンのウクライナ侵略(17)  ショスタコービチの交響曲第13番「バービ・ヤール」  アメリカの義勇兵

 ショスタコービチの交響曲第13番の愛称は「バービ・ヤール」だということは知っていたけど、この名がまさに現在プーチンが侵略しようとしている最中のキエフ(キーフ)の近郊の地名だと知って驚いたネ。ヒットラーソ連侵攻の際に、ナチがこの地のユダヤ人2万人超(何十万という説もあり)を殺したとのこと。だからユダヤ人であるゼレンスキーは昨年11月の記念日に追悼集会を開いたそうだけど、情報が入ってこなかったのか初耳だったネ。数回前に記した『ショスタコーヴィチの証言』はまだ途中までしか読んでないので、「バービ・ヤール」の記述の箇所(あれば、だけど)は未読でかつこの交響曲はビデオでしか録画してないので聴けないけど、こういうことの後に聴くと訴える力を強く感じるだろネ。7番の「レニングラード」を聴くとプーチンに包囲・爆撃されたキエフやハリコフ等が想起されるだろうネ、元々は包囲されながらも闘い続けたロシア人を讃えた曲なのにネ。

 

 今日のニュースによれば、ロシア側が攻撃をウクライナ南部に限定すると発表したとのこと。ウクライナ兵と市民の反撃に遭って、キエフやハリコフは陥落できないと諦めがついたのだろネ。発表したロシア側の3名の中には、前にプーチンから10メートルも離された席で特別作戦態勢(核兵器使用も辞さない)を指示された国防省と参謀長の2人の姿が無かったから、プーチンの狂乱に付き合いきれない上層部が続出しているのかもネ。周知のようにエリツィン時代からの(?)大統領補佐官もロシア国外へ避難したそうだし、日本銀行に当たるロシアの中央銀行の総裁も辞任を申し出たそうだ(プーチンに慰留されたとのことだけど)。

 プーチンが諦めたキエフやハリコフが生物・化学兵器で攻撃される心配も大きいけれど、マリウポリはじめ南部の地域が今まで以上に集中的に攻撃されるというのも心が痛む。数週間前には黒海西寄りのオデッサの沿岸にロシアの艦隊が集まっている光景が報じられ、まるで日米戦で無数のアメリカ艦隊が沖縄を攻撃したニュースの映像が重なって不安と憤りを強くしたけれど、その後はロシアの艦隊はマリウポリなどがある東寄りに移動したようで、マリウポリへ艦砲射撃を始めたというのだから文字通りのジェノサイドを図っているのは間違いない。ウクライナ人を全員殺害・放逐した後にロシアに併合する魂胆なのだろネ、許しがたい!!! 

 アメリカ人の義勇兵志願者2人が紹介された番組があったけど、1人は元海兵隊員で2人の子供と妻を残して装備を自費で用意したそうで、もう1人は20歳ほどの軍歴未経験の若者ながら已(や)むに已まれずウクライナへ行かずにはいられないという。アメリカ政府としては許可しないというけれど、政府には申請せずにウクライナへ向かうという。政府が何もしないので個人で行かざるとえないと言うのだから止めようがないし、このような人たちがアメリカ政府を動かし始める期待と危険を思うとジッとしていられないネ。

 (「バービ・ヤール」という愛称の元を知ったので、それについて記しておこうと思っただけなのに、不安から書き始めたら長くなってしまった。沖縄との共通性は改めて書くつもり。)