【聴く】指揮者なしのオケで「合唱」  今夜の「クラシック音楽館」  素晴らしい演奏!

 今朝の新聞のテレ番を見て情報を流そうと思いながら、ボケ進行のせいで忘れていたヨ。8日に放映した番組を再放送するようなので、ぜひ聴いてもらいたい、とてもスゴイ演奏で感動間違いなし! 日本の各オーケストラの優れ者たちが集まり、指揮者なしで相談・議論しながらベートーベンの交響曲第9番を演奏しているのだネ。ふだん演奏している人たちが、実際に演奏している体験を踏まえながら自由に意見を交換して、さまざまな工夫を試みながらより面白い演奏を創り上げていく。そのプロセスと全曲を放映するはずだ。

 指揮者なしの演奏というと、むかし世界で高く評価されたオルフェウス室内管弦楽団が密度の高い素晴らしい録音(録画も?)を残している。今でもオルフェウスの歴史に残る演奏は聴けるけれど、それらの演奏がどう創られていくかは分からないままだ。でも今回の日本の代表的オーケストラから名手を寄せ集めたものは、名演奏が創られていくプロセスまでが32台のカメラによって映し出されている。今までに絶対に聴いたことのない演奏の仕方で奏でられるので、別の曲のようにも思えてくることもある。

 第4楽章の独唱の部分はあまり相談されてないようだけど、合唱も含むその他の楽章はそれぞれ綿密な議論に基づいた新しい演奏の仕方が追求されている。第4楽章の「歓喜の歌」のテーマを、チェロとコントラバスボーイング(弦の上下)の仕方までフツーとは逆にして新鮮な音を出しているのも驚くネ。曲の冒頭に戻って言っても、第1楽章の最初の第2ヴァイオリンやヴィオラの6連音符が強調される場面もビックリだネ。

 ともあれこの情報が間に合えば9時からEテレで聴いておくれ、できれば録画することを勧めるネ。感動することまちがいなし!

 

@ ボクは前回部分的にしか録画してなかったので、全部録画するために以前録画したヴェルディのオペラ「オテロ」の録画を消すことにしたヨ。現在世界のトップと言えるバリトン歌手(名前が出てこない)の録画で惜しいけれど、新鮮味のある「合唱」を録画するためには仕方ないと諦めたところだヨ。