【見る・聴く】多和田葉子  放送大学「世界文学への招待」  阿部公彦『文学を〈凝視する〉』は面白そうだけど、阿部さんの英文朗読は見っともないネ

 放送大学(テレビ)の「世界文学への招待」で日本文学の古井由吉が取り上げられたことを伝えたばかりなのに、今日は多和田葉子野崎歓さんが解説してたヨ。「世界」と言いながら「日本」も複数入っているのだネ。というか、多和田はドイツ語の作品もたくさん書いているから「世界文学」でいいのか・・・多和田はほとんど読んでないけど、現在朝日新聞に連載されているのは欠かさず目を通しているヨ。朝日の連載小説は著名な作家のものを4~5人チャレンジしたしたけど、どれもツマラナクて挫折したのに多和田のは何となく続いているヨ。面白い! というほど惹かれないけど、他の作品も読んでみようと考えているヨ。ヒッキ―先生の近著でも取り上げられていたしネ。

 

 古井由吉の解説は阿部公彦さんだったけど、実はあまりよく知らない人だ。在職中キッド(木戸クン)に勧められて『文学を〈凝視する〉』(岩波書店)を買ったまま放置してあったけど、いま目次を見たらとても魅力的なラインアップなので今日からでも読みたくなったヨ。太宰も漱石も朔太郎もハルキも小林秀雄も取り上げられているネ。漱石は阿部さんとは知らずに「100分で名著」を聴いていて、新味がなくツマラナイとブログに記してしまった記憶もあるネ。

 ラジオ放送大学でも「ヨーロッパ文学の読み方」の講師の1人として、第14回でホーソーンの「緋文字」を担当していたネ。こちらはボクが無知なせいかとっても面白く聴けたのでおススメだヨ。早速古書店で「緋文字」の文庫本をゲットしたものの、読むのはいつになるやら・・・今は火野葦平「麦と兵隊」と林芙美子「放浪記」の再読を毎日チョッとずつ進めているところだけど、その他読みかけたままの小説は20ケくらいあるかな。

 それにしても阿部さんも含めて英文学の専門家はどうして原文を自分で朗読したがるのか、理解しにくいネ。こちらはネイティヴな発音で聴きたいのに、いかにも日本人が外国語を読んでいるという感じが丸出しで情けなくなるヨ。阿部さんの読み方はそれが強烈に出ているのだけど、本人は気付けないのかな? 他の番組で朗読していたステュウット・アットキンさんのような模範的な朗読(スゴイ!)でなくてもいいから、ネイティヴの発音で聴きたいヨ!