【読む】古井由吉と目取真俊  ウルフ「ダロウェイ夫人」  「100分で名著」特別番組《パンデミック》

 この欄でハルキよりずっとレベルの高い小説家としておススメしてきた2人の作家、古井由吉目取真俊を読み始めたという仲間からメールがきたので、とっても喜んでいるヨ。古井はサットマンだし目取真はタミルさんだから、ハマってくれそうだしネ。ボクも嬉しくなって自分でもまた読みたくなっている小説世界だヨ。

 ヒッキ―先生は学生たちとずっと小島信夫を読んでいるけど、小島の世界はメンドクサくて読みにくいからそれほど楽しい読書とも思えないのにネ。小島がイヤになったら古井や目取真にチェンジするとイイよ。

 (もちろんボクも小島の「抱擁家族」に感動して以来、たくさん小説をゲットしてあるけどなかなか読みたくならないのだネ。)

 

@ 先般毎日のようにチビチビ読み続けている小説として火野葦平「麦と兵隊」や林芙美子の諸作品を上げたけど、実はヴァージニア・ウルフの「ダロウェイ夫人」も時々思い出すように読み続けているヨ。しかし《意識の流れ》の手法にはなじみ難いのでタイヘンだヨ。この作品は「100分で名著」のスペシャル番組として、スペイン風邪パンデミックを扱ったものとして取り上げられていてとても勉強になったのだけど(高橋源一郎も気づかなかったとのこと)、その後まったく再放送しないのはNHKの怠慢だネ。長尺の番組だから放映しにくいのかもしれないけど、それこそ4回に分けてでも放映すべきだネ。