【釣り部】エトワル君、人生初キス体験!  アスミン自前の竿で大躍進!  3日間、6人でシロギス50本超!

 何といっても今回最大の話題から。

 2日目から参加したエトワル君は、その日は昼前から午後1時過ぎまで暑い盛りの数時間をガンバッテ釣ろうとしたけど、残念ながら釣果まったく無し。近くで初心者のエトワル君の世話をやきながら置き竿(竿の操作をせずに置いたままにしておくズボラな釣り方)にしていたボクがその間にシロギス2本釣れたのだから、エトワル君はよっぽどキスに縁の無い人なのかも。早朝によく釣れるキスは暑い盛りには釣れない傾向が強いので、その日は諦めて撤退して宿で早めに呑み部を始めることにした。翌日の午前中の方がエトワル君が生まれて初めてのキスの可能性がずっと高くなるからネ。

 というわけで3日目の朝9時過ぎからアマッチとボクと一緒に釣り始めたのだけど、ボケたボクが前日までに使い果たした仕掛け・キス天秤・オモリを購入して行くのを忘れたために、エトワル君が釣るにはハンデが重なってしまったこともあり釣果なし。それ等不足品を届けてくれながら合流したユウ君ペアと共に1時間後に釣り始めたら、奇跡のごとくエトワル君がシロギスを上げ始めたので辺りが騒然となった!

 それまで釣れなかった場所から魚の気配を感じていたアマッチの傍で釣るようにエトワル君を仕向けた効果もあり、とうとう生涯最初のキスをゲットした! この数年釣り部に参加しながらも、外道(ねらった以外の魚)は釣れても本命に恵まれなかったエトワル君がキスを釣り上げたのだから、本人のみならずその場にいた釣り部のメンバーの喜びは伝わると思う。記念撮影した直後にも2本立て続けて釣り、いきなりトップに躍り出たのだから騒然となったわけだネ。久しぶりに初日・2日目ともに竿頭(さおがしら)だったボクもプライドを刺激されて本気モードとなり、その釣り場所で試みたら今回唯一の一荷釣り(複数を一度で釣り上げる)となって計3本でエトワル君に並べたしだい。ところが終了間際にエトワル君が1本追加したのみならず、何と中型(30㎝)のマゴチまで釣ってしまったのだから足軽が大名にのし上ったほどの出世ぶりで賛仰の的となって釣り部と合宿を締めてくれた。

 

 今回第二の衝撃は、マイ竿(とリール)を買って参加したアスミンが3日間とも自慢できる釣果を上げ続けたこと! 前回まではユウ君やボクの竿(とリール)で結果を出し続けてきたのだけど、今回は自身の竿とリール(高価でビックリ)でほぼトップに近い数のキスを釣り続けたのも驚きで、いよいよホンモノの釣り師のていだったネ。今回は炎天下で釣るという最悪の条件にもかかわらず、ジッと坐って竿の操作をくり返す姿は神々しいまでだったヨ。今までの釣り部とは異なり、3日間ともほとんど釣果を出せなかったユウ君の敗因は、ヒョッとしてアスミンの傍で魚を寄せ集めながら自分では釣り上げずにアスミンに釣らせた、という高等技術を駆使して愛情を示したのでは? とさえ思わせた不漁ぶりだったネ。

 アスミンの初日の釣果のスゴさはキス9本でボクより1本少なかっただけでなく、バカデカいメゴチ26㎝を2本もゲットしてボク等を平伏させたことだネ。メゴチはシロギス釣りの代表的な外道ながら、25㎝を超えるものなど滅多に釣れない大きさだからネ。ボクも翌日アスミンが釣り上げた場所で同じサイズのメゴチを釣ったけど、生涯最大の記録となったヨ。

 実のところボクはシロギスよりもメゴチの天ぷらの方が好きなので、今回釣果を天ぷらにしてくれると宣言してくれていたユウ君のお蔭で大メゴチを食することができて大カンゲキだったヨ。初日の途中から料理名人のユウ君はキスの下ごしらえをしてくれていたけど、傍で見てると実に細やかな配慮をしながら食べやすくしてくれているのが伝わって感銘を受けたネ。料理をしていたために自身の釣果が伸びなかった原因でもあったけど、ユウ君の愛情はアスミンのみならず釣り部全員にも及んでいたわけだヨ。2日目に早や上がりして皆がビールを呑んでいる間、アスミンを助手にしてシロギス30本超と大メゴチ3本を含むメゴチの天ぷらを揚げ続けてくれたユウ君のお蔭で、10年ぶりくらいの揚げたての天ぷらに感動することしきり! 今回サイコーの美味さをしみじみ味わったヨ!

 一同、ユウ君に大感謝!!!