【観る】「不思議の国のアリス」挿絵  「新美の巨人」  ゲルハルト・リヒター  「日曜美術館」  

 「美の巨人」が「新美の巨人」(テレ東、土曜・午後10時~)になってからは、あまり美術作品自体を追求しなくなったので見応えがなくなり、見ることも減っている。でも先日は「不思議の国のアリス」の挿絵を各種たくさん放映したので、久しぶりに録画したヨ。初版本の挿絵が中心だったけど、実に興味深かったネ。再放送はBSテレ東で土曜夜11時半~なので録画するか観ることをおススメします。

 森アーツセンター・ギャラリーで10月10日まで展覧会やってるようだけど、入場料が2100円は高過ぎるよネ。

 

 一昨日朝の「日曜美術館」を覗いたら、ゲルハルト・リヒター展を取りあげていた。全然知らない画家だったけど、反ナチスの思想・心情の表現は人の心を打つものを感じたネ。写真をなぞる手法が評価されていたものの、今回の展示ではアウシュビッツユダヤ人焼却の写真をなぞりながらも、その上を大小の木片で絵具をなぞって元の絵が分からなくしている作品が展示の中心のようだ。それを対面する壁面に展示しつつ間の壁面には鏡を置き、鑑賞者が作品を鑑賞する自己を写しだす構図になっている。解説者によれば、ナチを典型とする政治世界に囲まれて生きている現代人を写し出しているという、ナルホドだネ。

 驚いたのはゲストに鈴木京香が登場して、以前からリヒターのファンだという。おバカじゃないのは十分に分かっていたけど、まさか美術に関心があるとはネ! あまり突っ込んだ発言は無かったけど、あれほどの女優が(「美女が」と言うとまた叱られるかな?)現代美術に興味を持っているのは嬉しいネ。10月2日まで国立近代美術館でやってるから、行くなら充実した常設展(両方観れば無料)も見なくっちゃネ。

 テレビは来週日曜の夜8時から再放送があるはず、一見の価値あり!