【読む・聴く】古書店「七七舎」の収穫  フィッシャー・ディースカウ(歌手)は素晴らしい!

 血圧とぜん息の薬をもらいに毎月通っている国分寺古書店「七七舎」での、最近の収穫を記録しておこう。全て100円均一の書棚からのものだヨ。

 だいぶ前の嬉しい収穫物は須田剋太展のカタログ(画集)だネ。一目で魅入られたけど、あるいは以前美術番組(可能性が高いのは日曜美術館後半の15分番組「アートシーン」の中で展覧会が紹介されたことがあれば、録画してある可能性がある)で見たことがあるのかも。それにしてもどの時期の作品も迫力満点で面白い。検索して出てくれば分かってもらえるけど、どうかな?

 最近の嬉しい収穫は、以前ベストセラーになった呉座勇一『応仁の乱』(中公新書)だネ。雑記本(ぞっきぼん、100円均一)の棚に売れ残っていたのはラッキーだったネ。「英雄たちの選択」のMC・磯田道史さんの売れた本もここでゲットしてあるけど、それ等も未読のままが多いのにまた魅力的な本が加わったヨ(先日チョッとだけ読んだら面白いこと!)。

 

 先日雑記本の棚の横にあった小さな箱にCDが並べられていたので期待せずに見たら、何と空前絶後とボクが評価するバリトン歌手であるフィッシャー・ディースカウのシューマン作曲「リーダークライス」・「詩人の恋」と歌曲集「ミルテの花」から7曲というもの。ピアノはソリストとしても名をなしただけでなく、その後は指揮者としても活躍している(指揮者としてのアシュケナージはクソだ!)エッシェンバッハだから申し分ないネ。もちろん歌曲の伴奏専門のムーアとは比較にならないかもしれないけど、ボクにはそれを判断する能力はない。

 それにしても改めてディースカウの声は美しい! 昔オープン・テープでシューベルトの代表的歌曲集「冬の旅」を録音したものがあるので、聴こうと思えばいつでも聴けるのだけど長い曲集なのでなかなかその気にならないけどサ。もちろん美声以外にも評価がきわめて高いのだけど、ボクにはそれを鑑賞する能力は無い。

 チェロで言うとソ連で政治的な弾圧と闘いながら活躍したマイスキーを何となく支持していた頃もあったけど、ヨーヨーマの美音を聴いてすぐに精神性よりも音だ! と評価を改めたものだヨ。