【実は喪中】(3)  ジャミラのイエロー・カード  義父の遺言の慰謝料

 今まで記したジャミラのレッド(イエロー)カードだけでも受け止めきれない人が少なくないようだけど、イエロー・レベルのネタはいくらでもある。最近では釣り部の直前に自家(うち)の中で盛んに咳をしているのでヤバイと思っているうちに、ボクまで感染してしまった。何度か記したとおり台所は2階にありそのまま居間に続いていてテーブルがあり、ジャミラはいつもそこに居座ってテレビを見続けている。ボクの部屋は1階にあって下宿人のように10畳くらいのスペースで仕事をしたり寝たりしている。 

 食事は国立に引っ越して以来一緒にする気がなくなったので(事情は前に記した通り)自分が食べるものをトレイにそろえて自室に運び、テレビ(録画のこともあり)を見ながら食べている。台所がジャミラのテリトリーの2階にあるので、食事の度にジャミラの咳を吸い込まざるとえなかったので感染してしまったのだネ。幸いインフルだったのですぐに回復して釣り部に参加できたのだけど、コロナだったらレッドカードで絞め殺してやりたい気持だったネ。自分が明らかに感染しているのに、それを他者(ボク)に感染させないような配慮をしないところがジャミラの性格丸出しなのだ。

 

 イエローカードの最たるものは、去年の夏にジャミラが帰省中にふだんは立ち入らない道路側のベランダを点検したら、何とゴミの特大袋が10ケ以上積まれていたのを発見してビックリしたネ。きっかけは古いゴミ箱2ケに雨がたまっているのを見かけたのでだけど、ボウフラが心地良げに泳いでいたヨ。たぶん孫母子が訪れるたびにゴミ箱を新しく買い替えているようで、古いのはベランダに放置してあったのだネ。ゴミ箱だけならともかくも、孫母子が来るたびに家の中のゴミをビニールの特大袋に詰め込んでベランダに積み上げていた模様。自分の目に見えない所に置けば、ジャミラにとってそれは無いことになるようで数年間かけてゴミ袋を溜め込んだわけだネ。

 中身はさまざまで、主に紙類で封筒から出したままの書類や「婦人友の会」という雑誌など、他には衣類や食物も多かった。食物があったので袋に穴が開いていて、ネズミが出入りした形跡も残っているのもあった。タオルケットが入っていた袋もあったけど、濡れていなかったのは幸いだったネ。雑誌「婦人友の会」の数冊は雨と泥で汚れていたのもあったからネ。家計簿信仰がメインの組織「友の会」には宇都宮在住の頃から入会していたけれど、信仰心が薄いのは明らかなものの自家に閉じこもっているよりマシだから放っておくけどネ。ともあれ10ケ以上のゴミ袋を整理するのに炎天下3日かかったヨ。

 

 数々のイエローやレッドカードを連発しながら耐えてきたボクに同情して、義父が死ぬ前に直接娘の代わりに謝罪したがった模様ながら、喪中ハガキに記したように国立移住して以来ジャミラの実家には行ってないので、死期が迫ってから「慰謝料」のようにボクに100万円遺してくれたのだネ。500万円横領されたために退職してからも在職中と同じくらいの額のローン返済を続けざるをえなかったので、老後の生活がメチャクチャにされたボクに同情してくれたのだろネ。暮れになって突然ジャミラが「父からです」と言って渡しに来たのだけど、死期が近づいてボクに会いたがっていたのをジャミラは自分で止めたけどと言っていたけど、会わなかった(行かなかった)のはボクだからジャミラの言うことはウソ(自己弁護)でボクが追及したら認めたヨ。

 ボクに渡すまで日にちがかかっていたのは、ジャミラは100万をゴミババならぬネコババしようと迷っていた模様。とにかくカネが好きな女だけど、さすがに生前頭が上がらなった唯一の存在である父親の遺言には逆らえなかったのだろネ。ありがたい義父の気持に感謝しながら40万超の借金(ブログに記したように定時制の卒業生の死に際してずいぶん出費したのだネ)を払えたのでホッとしたヨ。残額で今まで種々いただいた物や気持に対する謝意を示すために、いろいろと送ったりゴチソーしたりしているヨ。自分にもその権利があると思う人は、その旨言ってくれれば喜んで出費します。