【読む】内田仁志「国語教師のための『反論の技術』入門」

 内田仁志さんから上記の著書を贈られたものの、国語教育分野ではまったくのシロウトのボクとしては評価も紹介もできないので、著書の表題や出版社(明治書院)や定価(2160円+税)しか記すほかない。小中学校それぞれにおける授業例が示されているので役に立ちそうだネ。それにしても教育関係では大きな会社である明治書院からの出版とはスゴイ!

 内田さんは宇都宮大学の卒業生だけど、大学院を修了した後に論文を発表し続て認められ、県内の中学校教員を経て今や岡山にある環太平洋大学次世代教育学部准教授のポストに納まっている。専門は異なるものの在学中からの顔馴染みで、卒業後は論文を送ってくれたり・宇大の学会でも毎回顔を会わせていたので、大学に転じた時はヒトごとならず嬉しかったネ。

【見る】「清・少納言」が定着?  「光る君」はウソだらけ  佐々木蔵之介も不愉快

 「光る君」はハナからウソばかりなのであまり見ることはない。紫式部道長とが恋愛関係だというデタラメさ加減は絶えがたいのに、無知な視聴者を引きずっているのは許しがたい。式部の夫役の佐々木蔵之介が(先般ブログで記したように)謙虚さのカケラも無い不愉快な存在なのも、今回の大河は見る気になれないナ。

 以前は古典文学の専門家はじめ日本中で「清少納言」と言っていたけど、最近はやっと「清・少納言」が定着してきたようでホッとしているヨ。大河ドラマ「光る君」でも納言役のファーストサマーウイカもハッキリ「せい・しょうなごん」と発音しているので気持イイ。

 大河ドラマが始まるずっと前に、ブログで「せいしょうなごん」じゃなくて「せい・しょうなごん」だと主張したけど、それが広く受け入れられたようで嬉しいネ。清原氏の娘(女子)だから名前は不明のままで、先祖(深養父=ふかやぶ)や父(元輔)の官職(少納言)で呼ばれたわけだ。確か和歌の得意な家柄だったと思う。

【見る】香住泰男展

 28日の「日曜美術館」は香住泰男を取り上げるそうだ。この画家については何度も記してきたので覚えてもらっていると期待しているけど、シベリア抑留体験をモチーフにした作品が圧倒的な感動を誘うので、知らずにいるのはジンセイの損失だネ。今度のニチビがどんな作品を紹介するのか不明ながら(多様な作品がある)シベリア・シリーズは欠かさないと思うので楽しみだヨ。

 ニチビで取り上げるということはどこかの美術館で展覧会があるのかな? いずれにしろ香住の作品は絵具(パステル?)が劣化しやすいため、あまり展覧会は開かれないのでぜひ観に行きたいネ。

【合宿】参加希望者は急いで連絡を!

 8月2~4日の夏合宿が近づいてきました。イヤラシ君のように仕事で参加できなくなって泣いている仲間も出たこともあり、まだ人数に余裕があります。参加希望者は早めに連絡してください。もちろん1泊だけでも可能です。

【見る】山崎怜奈が「新美の巨人」に《侵攻》してきた  マツケンサンバは見るに耐えない  さかな君、ハシャギ過ぎ!

 存在自体が受け付けられないルー大柴などがテレビ画面から消えて個人的には《平和》を感じているものの、マツコは依然としてCMにも突然現れるので反射的に回避しているけど、松平健のように存在は許容できても「マツケンサンバ」は生理的に拒絶してしまうネ。理由は知らないけど、最近また頻繁に現れるので「辟易」してるヨ。謙虚に見え好感度が高そうな俳優があそこまで我を忘れてハシャグのか理解を超えている。亡くなっても最近まで中尾彬のCMが流れていたのも不思議だったけど、中尾が生前嫌っていたのもハシャギ過ぎてウルサイさかな君だったネ。番組「さかなスター」などを見ているボクもさかな君のハシャギぶりと最悪のダジャレにはウンザリしているけれど、魚類に関する彼の知識と情熱は評価せざるをえないので見ているヨ。

 話は昨夜昔から好きな番組「新美の巨人」を見ようとしたら、ハナから山崎怜奈が現れたのですぐにチャンネルを変えたヨ。長年「ぶらぶら美術館」に無知・低能な小木博明が出しゃばるので苦しめられてきた番組が終了したことで救われたばかりなのに、今度は山崎怜奈が「新美の巨人」を荒らしにきたとはショックだネ!

 「新」が付いてからの番組でも、キャスターとして登場したのは貫地谷しほり内田有紀近藤サト(高齢美人?)・家入レオといった面々だったのに、いきなり山崎怜奈とは美的にも好感度的にもレベルがダウンし過ぎだろうが! ディレクターは何をカン違いしているのか! イヤ未な存在・山崎のせいで番組を見なくなるファンが増えるのはマチガイないゼ!

【読む】「断腸亭日乗」が文庫で読めるゾ!  多田蔵人・中島国彦の「校注」付き

 一葉日記と共に日記文学の最高峰と言われる永井荷風の長年にわたる『断腸亭日乗』が岩波文庫に入ったヨ。話題になっているマルケスの「百年の孤独」の文庫化と併称されてよい画期的な成果だネ。「断腸亭日乗」などボクは全集の1・2冊を出しておいてたま~に少しずつ読みかじった程度にとどまっているけど、文庫になった上に中島国彦・多田蔵人という荷風の専門家の「校注」が付されているので、全集では不明のままだった人名や物事などが分かるので読み進めやすくなっている。絶対おススメだネ!

 ボクもこの際と思い、クロード(多田さん)が贈ってくれた【一】(大正6~14年)を最初から読むことにしたヨ。

 「断腸亭日乗」を読んで荷風文学に興味が湧いた人は、以下の著書を勧めるネ。

 多田蔵人『永井荷風』(2017年・東大出版会、4200円+税)

 昔の荷風論と言えばどれも似たような作家論ばかりで飽き飽きだけど、これは作品論主体で8ツの著名な作品を論じているので興味のある作品論を個別に読める。東大出版会にしてはハードカヴァーで立派な体裁なのに赤字と思えるほどの定価だからお買い得だヨ。7年前の出版だから、古書店その他ではもっと安価でゲットできるかもネ。

 多田蔵人さんは立川の国文学資料館にお勤めながら、学大には昨年度は非常勤講師で授業を担当してくれたそうだから、多田先生の実力の程は説明するまでもないネ。学大専任で中世文学の専門家である川上知里先生は、多田先生の正規の妻だという情報は余計だったかナ。

【近況】左手がほぼ治ったら、今度は右手が・・・  「華麗なる身体」が・・・

 長いこと苦しんだ左手の手根管症候群がほぼ治ったと思っていたら、2週間ほど前から右手の中指が曲がったままになり、伸ばすと痛いという症状が続いてマイッタよ。放置するよりはと思い、今日左手を診てもらった整形外科に行ったら「ばね指(弾発指)」という診断。対処法は曲がった中指を強いて伸ばして10秒ほどガマンする、これを1日くり返していればイイとのこと、簡単だネ(1ケ月続けてダメならステロイド注射をする段取りだそうだけど、以前左ヒザに注射されたものだネ)。

 それにしても初耳の症状ながら、名前が与えられると人は安心するものだネ。安部公房だったかのエッセイにもあったと思うけど、未知の恐ろしいものでもライオンならライオンという名前が分かると恐怖が薄らぐというのがあったネ、あれだヨ。個人的にはジャミラと名付けてからは、あのクソ女がそれほど怖くなくなったのと同じだネ。

 医者はハッキリ言わなかったけど、手や腕に支障が発生するのはトシのせいだろナ。皆さんも遠い将来、自分の身体に異変が起きたらイチローが「加齢なる身体の痛み」についてボヤいていたナ、と思い出しておくれ。