2012-01-01から1年間の記事一覧

次は日本語と西洋語の違い(「伊豆の踊子」の例)

原子朗の魅力的な文体論を終わって、来年からは中山真彦「作品の中の『私』−−「伊豆の踊子」とその仏訳」。 段落が無い論文なので、自分で区切りながら要約をつなげていくこと。 川端作品と論文は廊下引き出し3段目。

次回は犀星

室生犀星「あにいもうと」です。

次回から「細雪」

今年の授業は終りで、来年から「細雪」に入ります。

24日は井伏鱒二

24日は体型がサンタに似ているせいではないが、井伏で「夜ふけと梅の花」。 当初レポは「屋根の上のサワン」を考えていたようだったので、そういうのは教材ゼミに譲って昭和ゼミらしい作品にしたら? というので変更してもらった。 せっかくウルサイのが揃…

再び、今度こそ「刺青」を!

原稿の締め切り(本来10月末日)に追われているのが一番の原因なのだが、学生の意欲の低下もブログの更新を渋る原因。 一番前で意欲満々の学生がいるかと思うと、一番後ろの席でノートも取らずにすぐに眠りこけるのがいるのを見ると、学大の学生のピンキリ…

原子郎の文体論

次回も原さんの書から「<個人の神話>から<文体>へ」です。 1回で終わらせます。ムズイけど、ガンバレ! テキストは廊下棚上の引き出し3段目。

小林秀雄

今年最後の21日は小林の「近代絵画」の序文的な「ボオドレエル」をやります。 来年は1月11日が念願の小林「モオツァルト」で25日は未定(吉田秀和?) 2月8日は「近代絵画」の他の章を予定しています(立教博士課程の天満クン予定)。

18日も文体論

原子朗さんの有島武郎論、メチャ面白くて深い。

18日は宮本百合子

「築地河岸」をやります。 レポ決めで時間を掛けるのはサイテー。 ジンセイの大事な時間が無駄に過ぎるだけ。 自主ゼミは大事だが、そのために授業のレポを回避したがるのは、本末転倒のキョクチ。 発表はしたくないけど参加したい、という受講希望者には「…

谷崎は先週の続き

「少将滋幹の母」の2回目で今年の最後。 来年は3回、「細雪」をやる予定。

次はハルキ

17日はハルキ「蜂蜜パイ」で、単行本『神の子どもはたちはみな踊る』に入ってます。 アフターは広瀬クンが来て、恒例の寿司ジャンケン大会! 24日のアフターはクリスマスと忘年会を兼ねてやります。

次こそ「刺青」

前回の補強をやり過ぎて目標の「刺青」まで入れなかった。 「城の崎にて」に出てくる「殺されたるハンの妻」を<他者>の許容として読み、志賀直哉における<他者>の容認は大正6年とすることができる旨を講義した。 漱石における<他者>の容認は、自己完…

川端康成

7日の「父」は種々様々な読みが出て、とても盛り上がりました。 線ちゃんのレジュメに誘われたのでしょうが、川端作品にしてはあれこれ考えさせるテクストだと感じました。 14日は「今日の扉」。

10日は小川洋子

12月10日は小川洋子「果汁」です。 中公文庫『寡黙な死骸 みだらな弔い』に入ってます。

次回の川端作品は「父」

次回は伊藤整「生物祭」

次回の谷崎は「少将滋幹の母」

リューマンが面白い発表をしたせいか「夢の浮橋」は今回の一度だけで終り、来週から2回は「少将〜」。

次回は原子朗「有島武郎の文体」

紅野謙介の「剃刀」論はあと少しで終わるので、来週から文体論に入ります。

美術展に行こう!  松本竣介展  川村清雄展  学芸大・学長に対する評価

余裕ができたら記して勧めようと思っていたけれど、今気付いたら川村清雄展の方が12月2日までだと分かったので急ぎ書くネ。 新聞でカラーの「鶏図」というのを見たらビックリこいて是非行こうと決意したんだネ。(久々の「ネ」の調子が出てきたかネ?) …

11月30日から川端康成

田村俊子の最後のゼミ作品「生血」を、ニノミ君が面白く論じてくれた。 処女喪失の心理を追ったテクストという珍しさだったが、ジュネットの言う焦点化のどれに当たるかでも議論が盛り上がったものの、欧米の理論を日本文学に当てはめる困難が明るみに出た感…

近代文学会11月例会  松本和也  佐藤泉

テーマが面白そうだったのもあるが、ガチャ(かつや→かちゃ→ガチャ=太宰の叔母の呼び名)君が発表するというので聴きに行った。 テーマが専門的過ぎて参加者は少ないという予想を裏切って、大変な盛況で驚いた。 トシのせいで反応が遅く、前の席を勧めてく…

昭和文学会秋季大会  鈴木志郎康  閉店までワイン

17日土曜に昭和文学会に行ってきた。 久々の詩歌特集で志郎康の講演があると聞けば、卒業生や現役生にい声を掛けながら行かざるをえない。 その現役院生二人が来たので(エライ!)、ご褒美に終わったら飲食に連れて行こうと思ったら、二人とも別の予定が…

「藪の中」  不確定性理論  大正文学

更新が遅れるばかりで申し訳ない。 明日22日が休講ということで、今頃の更新となったので1週間前のことは忘れていて・・・ 「藪の中」を不確定性理論を使って読むと予告したけれど、それほど奇抜ではないと思う。 現代では<事実は一つではない>というの…

11月23日は授業あり  田村俊子「生血」

16日は近藤さんが緊張して「離魂」を発表、十分な内容でした。 それにしても留学生(日本人留学生も含む)には難しい言葉が多いテクストでした。 次回は勤労感謝の日ながら授業で、新野見クンが「生血」を発表。 これも理解しにくいテクスト、ニノミ君の力…

梶井「闇の絵巻」  次回は横光「機械」

「闇の絵巻」はファンが少なくないのも分かる面白さがある。 個人的には、<自己の輪郭>が溶ける不安と快感の両義性が「闇」を使って絶妙に表現されているので、注目している作品。 レジュメはコーダ君・ドコー君とも議論を誘発する力を具えたもの。 ただし…

オダサク「蛍」  次回は川端の「たまゆら」  「神の視点」だって?

午前中から会議に駆り出されたせいか眠い一日だったものの、昭和ゼミに行ったらクリマン師範代がレポを突っ込んでいて、聞き始めたら引き込まれた。 センちゃんのレジュメは予めもらっていた(すべてのレジュメはそうありたい)ので半分以上は読んであったけ…

谷崎「蓼食う虫」

モッチ君が1回で終わらせると公言するほど自信の発表だったが、案の定挫折。 その意欲は評価したいが、レジュメが五味渕典嗣の論を相対化できずに依りかかり過ぎて、自身の言葉・読みを見失って混乱してしまった。 レジュメではできるだけカットしたそうな…

ジュネット  第三項排除論  志賀直哉「剃刀」論

高橋敏夫の「祖母のために」論はシンポジウムのための発表なので、自著の『文学の帝国』とかいう方向にまとめようとするところはワケが分からないのが当然なので、要約からは無視して構わない。 ただし文学史的な叙述は機会を捉えて「明治40年前後」「19…

20日は志賀直哉「祖母のために」

高橋敏夫の論を取り上げます。 今村仁司の『暴力のオントロギー』という本で展開されている「第三項排除」論をネタにして、志賀のテクストを斬新な角度から切って見せた論。 テクストとそれを料理する道具がマッチした時に、それまでにない味が出せる好例。 …

20日は梶井です。

更新してなかったようで、申し訳ありませぬ。 次回(明日)は梶井基次郎「闇の絵巻」です。 昔、感動した学生が、この作品の図面を描いて見せてくれたことを思い出した。 前回の中島敦「文字禍」は、力のある二人のレポのおかげで刺激されたせいか、今までに…