三谷幸喜  五体投地  「ラサへの歩き方〜祈りの2400㎞」  「真田丸」  新井浩文

今はBSプレミアムで2002年の再放送番組、「いま裸にしたい男たち 三谷幸喜*究極のコメディ」を観ながらブログを書いている。
2002年といえば当然在職中だから、多忙でこの番組は見ることができなかったわけで、隠居の身の幸せを噛みしめている感じ。
今日は特に朝から読書欲も強くて充実しているのだけれど、ゼンソク予防の吐く息検査の数値がフツー人以上の530にも達した(ふだんは500も出ないことが多い)ことと関係あるのかな?
それはともかく、このテレビ番組はメチャ面白いし三谷の舞台作りが良く分かって面白い、それにしても何という舞台だったンだろ?
伊東四郎が舞台作りにスゴク活躍していて、三谷も感謝圧倒されていたけれど爆笑喜劇だネ。
ユウ君と渋谷のパルコ劇場で観た「コンフィデント〜絆」はあまり笑えなかったので残念だったけど、「真田丸」の台本もあまり引き込まれないナ。
役者のせいかな、主役の堺雅人の演技過剰にはいつもながら嫌味を感じる上に(草刈正夫は良かった)、最大のミスキャストは加藤清正役の新井浩文という男。
敬愛するセイショー(清正)さんはもっと頼りになるイメージの役者にやってもらいたかったものだ。
これでも熊本城は3回見学してるのだヨ。
この新井浩文という男、以前にもNHKの恋愛ドラマで見かけた時も、こんな白目が目立ち過ぎでアホヅラの男が画家役(?)で恋愛するなどとは考えられなくて笑わせられるばかりだった。

五体投地ってご存知だろうか?
チベット仏教の巡礼の仕方で、道の上で身体を前方に投げ出すように倒れて祈り、立ち上がって数歩歩いてまた繰り返しながら何千キロの道を進んで行くのだ。
最初テレビで見た時はモノスゴク驚いてしまい、その驚きはその後テレビ等で目にするために再現されてきたものだ。
朝日新聞は映画の時評も充実してるのだけれど、7月22日の夕刊に「ラサへの歩き方」という映画が紹介されている。
まさに2400キロを五体投地で進む巡礼の映画そうだけど、評論家の佐藤忠男さんが《長い旅のあいだ、常にそうしていなければいけないわけではないのだと分かって私はほっとした。》と書いているのを読んでボクもホッとした。
強いというか強すぎる信仰の現れとして感動感銘していたけれど、必ずしも常時五体投地しているわけじゃないと知って安心できたというだけの話。
ボクにとっては「だけ」じゃないのだけれどネ。