21日のヒグラシゼミ

詳細は決定しだい改めて記しますが、取り急ぎお報せします。
6月21日(土曜)2時からのゼミは、
黒島伝治の「二銭銅貨」と「豚群」の2作か、どちらか1作についての発表です。
発表者は立教大学で博士号を取得した椋棒哲也クンです。
先般の日本近代文学会春季大会で、和田伝という農民作家について発表した人です。
どちらの作品も岩波文庫『渦巻ける烏の群れ』(400円超)に収録されています。
国立のブックセンター伊藤で、100円で売っていたのを見たことがあるナ。

伝治は葉山嘉樹と共に、小林多喜二以前から(大方が薄っぺらで読むに堪えなかった)プロ文の文学性を担った優れた文学者です。
食わず嫌いの人が多いと思いますが、私は学生時代に高橋博史から推薦されてから(彼が授業で発表した記憶あり)プロ文にもバカにできない、文学の実質が具わっている作家がいるのだと目からウロコの作品でした。
葉山嘉樹も同然ですが、葉山の研究者である院修了生の今井クン(大井田研究室)も同伴で参加してくれるといいな、と思います(情報を伝えてやって下さい)。
プロ文研究で既に学会誌にも発表論文のある、前助手の神村さんは来れないかな?