斎藤隆(楽天)  大久保監督  広島の黒田  稲尾和久  西鉄ライオンズ

先ほどの9時のニュースで、楽天の投手・斎藤隆の今シーズンかぎりの引退会見を見た。
このところずっと登場しないので気にはなっていたところ。
45歳というのだから、50歳近くまで諦めなかった工藤ソフトバンク監督や、斎藤より年上ながら今でも現役で活躍している中日の山本マサを想起すると、まだまだという印象だ。
会見での「自分が投げる機会を与えられないような評価を受けているから」という意味の言い方からすると、引退は本人の希望ではないとも察せられる。
すぐに思い浮かぶのは、デーブ(大久保)監督(か投手コーチ)のチーム構想から除外されているのかもしれない。
デーブは昨シーズン途中から代行として監督して何とかチームを再建したと思っているが、一般には監督としての評価は低かった模様だった。
だから今シーズン正式に監督になったので他人事(ひとごと)ならず喜んだものだ。
今年のパリーグソフトバンクを始め、それぞれのチームが粘り強いので楽天は上位に食い込めていないが、デーブの責任とも言えない。
しかしデーブが斎藤を疎外していたとすれば、やはり監督としての人となりは低レベルなのかもしれない。
西武の打撃コーチの時に今日の強力打線も基を築いたのはデーブだと理解しているが、あの時もユウセイ(菊池投手)を殴るような問題を起こしていたもの忘れない。
カープ広島市民が黒田を諸手を揚げて歓迎して上手く活躍させているのに反し、同じ大リーグ帰りの斎藤に対する処遇の仕方としては、デーブ(あるいは楽天というチームや仙台市民)は冷酷過ぎた可能性も考えられる。
東北地震の惨状を憂えて日本のプロ野球(もちろん仙台楽天)に復帰して十分に働いていたのに(日本シリーズ最後の試合でマー君が出しゃばるより、斎藤に投げさせるべきだった)、その後の処遇は冷たいものだった。
いっそ他のパリーグチームに移って楽天を苦しませても良かったとも思うけれど、斎藤の倫理観がそれを許さないのだろう。
元属していた横浜なら監督が中畑でメジャー帰りの元巨人の高橋も使っているくらいだから、きっとチャンスをもらえるだろうとも期待してしまう。
本人がまだ投げられると思っているようだから。
どなたか詳しい事情をご存じだったら、ご教示下さい。

@ 昨日、BSジャパンの「履歴書」という番組で「神様、仏様、稲尾様」の稲尾投手(西鉄ライオンズ)を取り上げていたから、小学生の頃からの熱狂的な稲尾ファンとしては見ないわけにはいかなかった。
 年間42勝なんて、今じゃ考えられないだろう。痛快だったのは、日本シリーズで巨人に3連敗した後で4連勝した時、稲尾無しにはできなかった奇跡。
 見ておいて良かったと思ったのは、西鉄球団が消滅後に稲尾が福岡にプロ野球球団を招聘しようと地道な努力を続けていたことを、王貞治の証言で知ったこと。
 おかげでソフトバンクのイメージが少しだけ上がった感じ。
 前監督の秋山や工藤現監督は選手の頃から好きだったけれど、オーナーが気に食わない。
 楽天もオーナーが大嫌いだけれど、カネそれ自体を追求する人間や仕事が嫌なんだろうネ。
 実は生命保険も嫌いで、同じ思いを語った現代詩人の詩に、小室等が曲を付けていたのを聴いた時には沁みたものだ。
 息子が正当にも父親に反逆して金融の仕事を選んだのは、元銀行員のジャミラの血でもあるかもしれないが、エディプスの物語としてはよくできている。
 金融母子に退職金の一部を意に反して流用され、今の不足がちな生活があるかと思うと、ますます球団のオーナー達をブチ殴りたくなる。
 以上、「発掘! 歴史に秘めた恋物語」(BSフジ)の勝村政信の名司会ぶりに感心しながら(彼と比べると愛之助の嫌味が浮きだってくる)。
 今日は一葉の恋を、何と川上未映子が語っていてオモシロイ(再放送だけど)。