it's now or never. ジョン・アーヴィング  村上春樹

まことに稀有な偶然という外ない。
18日にハルキの「シドニーのグリーン・ストリート」をやるというので、春樹が羊男をパクッたと察せられるアーヴィング「ホテル・ニューハンプシャー」を持参して、熊のスージーを紹介したばかり。
初期のハルキは現代アメリカ文学から多くをパクッたとは、デビュー当時から言われていたこと。
熊のスージーというのは熊の毛皮をかぶっている引きこもりがちの女の子で、羊男は熊を羊に換えただけの話で芸が無い。
それはともあれ、ゼミの翌日に鷲田清一さんが「折々のことば」でよりによって「ホテル・ニューハンプシャー」からの名句を紹介するとは!
どこから引いたのかはすぐに言えないけれど、「今しかないんだよ」と訳してコメントを付している(誰の訳何だろ)。
この作品は映画化され、今来日中のジョディ・フォスターが出ていたのを見た気がする。
ジョン・アーヴィングというと、これも映画化された「ガープの世界」の方が知られているかもしれないけど(未読)、ボクは「ホテル・ニューハンプシャー」が大好きでおススメ!
新潮文庫に上下で入ってるヨ。