5日は谷崎「刺青」です

前回「春の鳥」はユウタ君の活躍でとてもオモシロく読めることを発見しました。
さすがにレポをするならこの作品! と決めていた感じが伝わってくるイイ発表でした。
それに敢えて付き合ったドヤ君の広〜い気持は評価に値しますが、問題提起に満ちたユウタ君のレジュメに及び難いのは仕方ないことでした。
「私」が六蔵に欠落している<父性>を補完しようとしている、という読みは刺激的ですが、「私」がそれを意識的に追求したとすると脱線するでしょう。
確かに「私」はフロイトの言う超自我的なもの(法・社会性)を代弁している面もありますが、それを強調し過ぎると説得力の無い読みに陥ることになるでしょう。
(と、途中ですが、次回の作品を指示しなくてはいけないので、これにて!)