澁澤龍彦はムズイ

澁澤の初期小説というので期待したけれど、期待が大きすぎたせいかツマラナイ作品だった。
なんでこんなモノを澁澤が? と思わせたけれど、レジュメを読んでみたら結構面白くて充実した議論が聴けた。
昨日は午前中から出かけて、先ず上野芸大の高橋由一展を観てから上野忍丘高校定時制の同窓会に出席し、そのあとは国分寺に戻って九州から上京した卒業生のジンセイ相談。
というわけで、その疲れが出たせいか、ゼミ前の睡眠が長びいて起きる気力が湧かずにズルズルと寝ていた。
無理せずに寝ていられたのは、師範代を務めてくれているクリマンのお蔭。
今日のテクストは皆目分からないので、いつも以上にクリマンに任せて寝ていられたしだい。
それにしてもこのテクストじゃあヒトが集まりにくいよナ。
リアルタイムの語りが話題になっていたけれど、ホントのリアルタイムの語りは困難を極めるもので、文学の方法としてはジョイスの「フィネガンズエウィク」がその挑戦の成果として評価されたているもの。
ボクの学生時代に『パイデイア』だったかにその一部が試訳されていた記憶がある。
ジョイスついでに言えば、テクスト末尾の<いま私は筆を擱いたところです。>の一語は、プルースト失われた時を求めて」の結語を転倒したパロディじゃないかと思ったら笑えた。

@ 1年生にしては目立ったコトの言える(それ故に昭和ゼミに相応しい)井上クンが、伊豆旅行の土産「つづら折り」という美味な菓子を配布してくれた。