人間ドック  白雲(ウン)変じて・・・

1年で最悪(?)の日というものがあるもので、人間ドックがその第一候補かな。
胃カメラ虎ノ門病院で一度やってヒドイ目に遭ってから、金輪際やるものかと固く決意している。
その代りバリウムを呑まねばならないので、それがツライ。
ゲップを我慢するのがキツイのだナ。
今日は今までに比べて楽だったのでホッとしたけれど、下剤を呑まされた後も気持悪いものだ。
終った後に大き目な本屋(立川・オリオン書店)に寄る余裕があったので、遅れている情報が得られた。
賀状の一言の中に、かつて桐原の教科書を編集していた人が《安藤宏の近刊の岩波新書を読んでいます》と記してあったけれど、地元の本屋(チョッと大き目)では岩波を扱ってないので(本屋に買い取らせる商法だからだろう)確認できなかったので、それをオリオンで探したけれど見つからなかった。
でも鈴木貞美さんが「近代の超克」論を出しているのも知らなかったし、中村三春さんが「フィクションの機構2」というのを出したのも知らなかった。
共に読むに値するものだというのが、他のたくさんの愚劣な本によっていっそう引き立てられていた。
この2冊以外のほとんどは、「それにしてもよくもこんなヤツがショーモナイ紙くずを量産するものだ」と呆れるものばかり。
タチの悪い筆者が出版社を脅して出させているのでなければ、読者のレベルが低いということだろう。

帰宅したら下剤の効き目が現れたので「その1」を出したらほとんど白濁した水だった。
15時間ほど絶食したご褒美にゲットした「サボテン」の特大カキフライ・イベリコ豚メンチ・イカフライのトリオを食した2時間後くらいに「その2」が訪れたが、白色の柔和なヘビがニョロニョロと・・・
流すとやはり白濁水となって吸い込まれて行った景色は、白雲(ウン)水に溶けて龍穴に呑まる、といった感じ。
その3・4と続いてやっと人心地がついた感じだけれど、不思議に酒を呑む気になれないのはバリウム効果か?
でもこれで1年はドックに行かずに済むと思うとジンセイが明るく見えてくる。