次回は1月23日

1月23日(土)午後2時より
国語第二演習室(2階トイレ隣)
松本清張「密宗律仙教」
レポ 石川偉子(一橋大院後期課程)

「密宗律仙教」は全集未収録の作品ですが、文庫には三種類、収録されてます。
①文春文庫『証明』
②角川文庫『三面記事の男と女』
新潮文庫松本清張傑作選 憑かれし者ども』となります。
発表テキストは初出を使用しますが、
大きな改稿はありませんので文庫収録のものでも問題はありません。

@ 個人的には清張に興味がありませんが、新興宗教というテーマにはとても関心があります。
 学生時代に読んだ高橋和巳の一番の長篇「邪宗門」(確か大本教がモデルだったとか)がむやみと面白かったのが忘れられない。
 吉本隆明が「インテリゲンチャの大衆小説」と呼んでいたけどピッタリ当たっていると感じた。
 昔、山田有策氏からいただいた『松本清張』第2号という雑誌の新興宗教特集を頂戴したので、ヒマになった今、その中の山田さんの論を読んでいたら清張には「神々の乱心」というメチャ面白い作品もあるという。
 でも、そこまで手を伸ばしていたら本来やるべきことが全く進まなくなりそうなので・・・