「当麻」とは?

当たり前のように記してしまったけど、小林秀雄の「当麻」とはいわゆる『無常といふ事』としてくくられる古典論と呼ばれる1篇。
各種の日本文学全集中の小林秀雄集には収録されている可能性があるので、図書館に行けば入手できるだろうけど、新潮文庫なら『モオツァルト・無常という事』には収録されています。
古典論全部を含めて全体で12篇、お買い得な文庫です。
集英社文庫モーツァルト』にも収録されていて活字が大きく読み易いのですが、古典論の「実朝」が入ってません。
ちなみにボクが太宰論を書くきっかけになったのは、『国文学』の太宰特集の「二人の実朝像 小林秀雄太宰治」という論です。
「当麻」は文庫で4ぺージ弱で、有名な《美しい「花」がある、「花」の美しさという様なものはない。》という言葉が出てきます。