立川談志

今までいろんな談志特集をやっていたけれど、さっきまで見ていたのが抜群に面白かったので(再放送を)おススメしておきたい。
BSジャパンの「昭和は輝いていた」という武田鉄也がMCをしている番組で、ゲストが談春・長女・毒蝮三太夫の3人だからたまらない。
当人たちも驚くほど、これまで秘されていたエピソードが続出で笑える。
今まで明かしたことがないけど(聞かれなかったし)落語では談志が一番好きかナ、小えんと言った頃からのファンだから。
まだ白黒テレビの頃(小中学校時代)、しじゅうお笑い番組を見ていた時に、小えんの「平家物語」(表題は違うかも?)を聞いて他を圧する面白さを感じてビックリしたのを忘れない。
その後古典をパロッたこの演目を聴く機会がないのはとっても残念、誰か聴かせて!
本人も「芝浜」等の人情モノが好きなようだけれど、ボクは落語は笑うのが本筋だという考え方なので(談志の長女も同じ意見)、人情モノなんかで喜ばせたり喜んでいるのは賛成できないナ。
立川談志という名前を継承した時も意外だったけど、小さんを受け継ぐ位置にある名前(小三治だったかな?)をもらえなかったので、昔の無名の落語家の名を遺族の許に出かけてもらったというのも感銘を覚えたナ。
反逆児を貫いていたので、そんな伝統的な名跡を継がせてもらえるはずもないだろうから当然の結果なのだろうけど、自分を重ねて強く共感できるナ。
小えんに遅れて志ん朝や円楽が現れてそれぞれファンもいるようだけれど、正直面白さも感じなかったし感心したこともない。
特に円楽は話は下手だし、人間も俗物過ぎて好きになれなかったナ、今の円楽の方がよっぽど上手いし自虐性があって好感を持てる。
ともあれイチローも顔負けの名言が聞ける番組なのも良かった。
内弟子談春が掃除をしながら声を出して稽古していたら、《努力なんて人に見せるもんじゃねエ!》とキツク叱られたそうだ。
好みの1字の漢字が「狂」だと言うのは納得だけれど、その他にも初耳のことを仕入れることができた、皆さんもご覧下さい。