18日のゼミ

4日の宇大シンポは長くなりそうなので、先日のヒグラシの方の報告を先にしたい。
立大院の授業を担当していた頃の院生、懐かしいシタラ君が初参加。

テキストの乱歩による評論は、探偵・推理小説に興味のない身にはどうでもイイことをくだくだと展開していると思えるだけで、何のことやら?
クリマン君の発表を聴いても乱歩が何を言いたいのか分からない、というかどうでもイイとしか感じられなかった(ボケのせいもあるか)。
ただ横光利一「純粋小説論」との関わりの話だけは関心があるので質問したけれど、ネタばらしをしたらクリマン君に申し訳ないので乱歩との関連は論文化されるのを待たれヨ。
横光の論は〈四人称〉を含めてワケが分からない論と言われてきたけれど、さすがに(横光研究者のナツカシイ玉村周さんの授業を聴いた)ヒッキー先生だけあってその点は分かりやすい説を披露してくれたのでありがたかった。
最近、日本語学の学大名誉教授から〈四人称〉はアイヌ語にあると聞いたけど、何のこっちゃ? という感じ。
古典を中心に一部の研究者の間でフツーに〈四人称〉を使うのも、違和感を抱かされるだけだ。
ヒッキー先生のご教示を参考に、「純粋小説論」を読み直してみようかな。
横光の実作に〈四人称〉が実現したものがあれば、これほど文学史の謎として残らなかっただろうにナ。

お約束になったナオさんの手作りケーキをゴチソーになりながらのゼミでした。
あまりに美味だったので1人で全部食い尽くそうな勢いのヤツがいた、ウソだと思うならゼミにおいで!