不倫加算(風林火山)  公私混同の日本人  山尾と今井の下半身

山尾何とかいう女性が民進党の幹事長に指名される寸前に不倫がバレて、離党届けを出すハメになったとか。
それ自体はどうでもイイのだけれど、下卑た週刊誌を始めとする周囲の相も変らぬ公私混同ぶりがザンネンだ。
自民党の今井何とかという元女性歌手に続いて、「猛々(たけだけ)しく真剣な不倫が加算」(武田信玄風林火山)された次第ながら、不倫という個人的な問題を政治(性事ではない)の次元にスライドしたがる日本人の心性が堪らなくイヤだ。
上半身(頭)と下半身は別物だから、今井というアホな女を全面否定する世論がインテリの山尾氏に失望するという分け方は論理的にオカシイ(笑えるという意味も含まれる)。
上半身が下半身に振り回された点では、今井も山尾も何ら区別はない。
何度も書いてきたように、人間を評価するにはその上半身(仕事)でやらなければならないのに、日本では下半身などその人間の本来の仕事以外で評価(排除)しがちなのは恥ずかしい限り。
著名なエピソードとして紹介してきた、フランスのミッテラン大統領が記者会見の場で文脈を無視した私生児のことを聞かれた時に、即座に「関係ない!」の一言で済んだ公私の区分を共有するフランス人の在り方が羨ましい。
これも例に出してきたけど、プロ野球の選手や監督が不倫を理由に球団をクビになったのは数多い、一番新しいのは現・巨人コーチの二岡かな(何とかいうアナウンサーが相手)。
選手や監督は球場における活躍の度合いで評価されるべきで、終了後の下半身の活躍ぶりは本来無関係のはずだ。

話を戻すと、山尾氏のどこが悪かったかというと、前原新代表から不倫について確認された時に、シロだと応えながらも不倫を続行して民進党自民党と変らない倫理的にゆるい党だと思わせてしまった点だろう。
幹事長の道を選択したのなら、男関係はその瞬間にキッパリ切り捨てていれば、離党もせずに済んで政治的生命も安泰だったということだ。
三原じゅんこ同様で、何の実績もなくて票集めに利用されただけの無能な今井某とは異なり、本来の政治的活躍も目立った人らしいから、下半身ではなくてシッカリと決意して上半身を選ぶべきだったのだろう。
注目される立場の人間にとっては、上半身と下半身の両立は特別に難しいのだネ。